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【エンタメ&テレビ】 2010.08.12 (Thu)

四畳半の 『銀河鉄道999』

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「君よ、もっとまじめに描け。君よ、もっと美しく描け!」


 NHK-BSで、名作アニメ 『銀河鉄道999』 の特集&再放送をやっています。
 今まで取り立てて 「好き」 ってわけじゃなかったけど、見だしたらこれがなかなか面白い。


 【声優】
 とくに車掌役の肝付兼太さんが、朗々と謳(うた)いあげる次回予告ときたら!
 「ムーミン・パパ」 こと高木均さんの本編ナレーションはよく知られているけど、今回はこの予告編の 「肝付節」 が格別でした。 時には希望高らかに、時には憎しみ哀しみをこめて・・・。主人公・鉄郎のメロメロ目 (あれ正式に何ていうの?) みたいに涙腺ゆるみまくりです。
 もちろん、野沢雅子池田昌子の 「Wマサコ」 コンビも今さら言うことなし。何度も言ってるけど、彼ら名人クラスは人間国宝に指定して国レベルで保護してほしい。


 【音楽】
 そしてささきいさおさんが歌う 「♪汽車は闇を抜けて・・・」 の主題歌! 
 平尾昌晃さん作曲の哀愁ただよう黄金の歌謡メロディ。そしてそして音楽監督・青木望さんによるオーケストラ編曲は、アニメソング史上最高!の完成度。 「走り続ける旅列車」「少年の高揚感」 「広大な宇宙ロマン」 といった作品テーマを、職人技で見事に表現し尽くしている。この青木さんの仕事、もっと注目されるようになってほしい。
 『999』 の主題歌というと映画版ゴダイゴのほうが有名だが、原作どおり 「人生の哀歓」 をうたうなら、ぜったいTV主題歌だ。(・・・でもゴダイゴ版 「journey to the star~♪」 も歴史的 “ネ申” 曲だから、ほんと困っちゃうところ。)


 【原作エピソード】
 前に読んだ原作マンガの中で、一番好きなエピソードは 『これからの星』 と題されたお話。

      ・・・うす汚れた貧しい星に降りた鉄郎とメーテルは、命より大事な銀河鉄道の
    定期券をなくしてしまう。
     このパスカードさえあれば、何不自由ない新世界が約束される!
     鉄郎がこの星の人々の犯行を疑う中、しかし彼らはわざわざパスを探し出して
    届けてくれたではないか。 彼らは言う、「未来を信じて働けば、欲しいものは
    きっと手に入る。だから人のものをうらやましがることなどない」・・・


 貧しくとも希望にあふれ、心正しく生きる人たち。 ツギハギの街並みとシミだらけの四畳半は、まさに復興期の日本そのもの・・・。 『これからの星』 というタイトルの、なんとたくましくすがすがしい響きか!

 ・・・と同時に、名エピソード 『トレーダー分岐点』 のような、貧しく働きつめた末の報われない現実。しょぼくれた女が見せた昔の写真の、人生の残酷・・・。


 【四畳半のSF】
 松本零士先生の九州男児的な人生訓・男女観は、時に身勝手で押しつけがましいことがあって、「マニア・オタク向け」 なイメージでした。 (オタクといえば、オタク世代向けに美男子になった≪劇場版≫鉄郎なんか生理的にイヤ。)
 でも、絵のタッチも世界観もワン・アンド・オンリー、比ぶものなき松本ワールド。 そこで描かれる 「四畳半の宇宙」 は、懐かしさと共に じん と心にしみてたまりません。

 半熟玉子を浮かべたラーメンライスも、マンガ史を代表する大ごちそう。 「人類の口の永遠の友 (鉄郎)」、です。

 
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