【クラシック音楽】 2011.03.05 (Sat)
フォーレのピアノ曲全集

フォーレのピアノ作品全集CD (全4枚) を買った。
演奏はジャン・ユボー。録音1988~89年。
ガブリエル・フォーレ(1845~1924年)、フランスの作曲家。
代表作 『レクイエム』 のほか、『パヴァーヌ』 や 『シシリエンヌ』 といった小品が広く有名。(リンクはYouTubeへ)
フォーレといえばショパンほど田舎くさくなく、ドビュッシーほど革新的でもない 「谷間の世代」。
老ユボーの演奏も、決して野暮ではないけどキラリと光る洗練も感じない 「中庸の美」 といったところ。
そこがフォーレ的で的を射ているのかな、とすら思った。
CDジャケット(写真)にも描かれた気取りのない農耕民族、
そんな素顔のフランス気質というなら両者はぴったりだ。
(絵はアンリ・ルバスクという印象派時代の画家。初めて聞く名前です。)
フォーレがもっとメジャーになれば、もっと刺激的な演奏が出てくるのだろうが、
空気の流れに寄り添うように紡がれていくメランコリックな旋律は、
日常のBGMとして聴くには飽きがこない、邪魔にならないからうれしい。
じつは、きのう開けたボルドーAOCのワイン、いかにもフォーレ的だなと思っていたら、
柔和なカベルネ・フラン種がメインだった。
だからフォーレが聴きたくなったのかも。 思わず笑ってしまった。
みなさんも一家に1フォーレ。 チーズの代わりにどうぞ。
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