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【この本!】 2011.03.28 (Mon)

陶淵明 『酒を止む』


   「飲み過ぎて腹を壊す
   この機にぞ酒を止めんと思う
   酒を止むれば仙脚を得るか
   酒を止むれば何が楽しや・・・

 飲みすぎてお腹を壊しました。
 えらく反省したので、中国の詩聖たちにならって漢詩でも編もうかと思ったのですが、文学史上にはすてきな詩がたくさんありました。
 そこで、そのひとつをフォークソングっぽく訳してみました。それではさっそく聴いてください。(1、2、スリー、ホー)


  陶淵明 『酒を止む』  (『止酒』)

  居止次城邑    都会の暮らしに背中を向けて (*1)
  逍遥自閑止    のんべんだらりと暮らしています
  坐止高蔭下    木陰の下でぼーっとしたり
  歩止篳門裏    小さな庭をぶらぶらしたり
  好味止園葵    好きなつまみは畑の菜っ葉
  大懽止稚子    趣味というなら子供だけ

  平生不止酒    ずっと酒はやめられませんでした
  止酒情無喜    やめたら心に喜びがない
  暮止不安寝    夜にやめたら眠れない
  晨止不能起    朝にやめたら起きられない

  日日欲止之    ずっとやめたいと思ってるけれど
  営衛止不理    やめたらあちこち調子が悪い
  徒知止不楽    楽しくないって決まってる
  未信止利己    ためになるって信じられない

  始覚止為善    だけど良いことだと気が付いて
  今朝真止矣    今朝ついに酒をやめました
  此従一止去    これから一切きっぱりやめて
  将止扶桑■    楽園のほとりで暮らそう (*2)
  清顏止宿容    さえない顔はさっぱり捨てて
  奚止千万祀    幾千年でも万年でも



 ・・・吉田拓郎さんに曲をつけてもらったら、ギター1本で全国をまわれるでしょうか。
 ちなみに酒好きで知られる陶淵明は、やめる気なんかサラサラなかったそうです。
 ぼくも同じです。しえしえ。

 (*1)「居止」 は「(都会に)居とどまる」 と 「居を止(や)める」 という正反対の訳2説あり。
 (*2)■はさんずいに矣。「水辺、ほとり」。


 
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