【ニュース&カルチャー】 2009.11.09 (Mon)

ベルリンの壁崩壊20年

 
 1989年11月9日に≪ベルリンの壁≫が崩壊して20年がたちました。
 当時は目の前で動いていく、ライブで変わっていく 「歴史」 に大興奮。 ちょうど開局したばかりのNHK衛星放送から次々と送られてくるニュースに、毎日くぎ付けになったものです。

 とくに思い出深いのが、壁崩壊前の夏ごろ、東側の市民が 「ピクニック」 と称して山の国境を越えていく 「ピクニック計画」 です。
 公然と同行するTVカメラ。それらを阻止すべき国境警備兵の、同調だったのか半ばあきらめだったのか、その気さくな笑顔・・・。まさに 『サウンド・オブ・ミュージック』 を超える、「国ごとサウンド・オブ・ミュージック」。 悲壮感とはまったく無縁の明るく軽やかな集団亡命計画には、見ているほうもワクワクと心躍らされました。

 そして運命の11月9日。
 混乱の中、「壁を開放」 と間違って言ってしまった東ドイツ幹部の記者会見ニュースは、はっきり覚えています。
 ぼくがテレビをつけた時にはすでに、≪壁≫の周りは東から西からの黒山の人だかり。そして、例の 「段ボール紙製」 と言われた東独の大衆車トラバントが、誇らしげに≪壁≫の検問を越えていく・・・。
 やがて、我も我もと壁によじ登る人々。 中でもあの有名なツルハシの一撃は、今でこそ 「崩れゆく失敗国家への晩鐘」 のような演出で語られていますが、当時はヒーローのKOパンチや必殺光線のように 「そこだ! やったれ!」 。 権力の象徴が破壊されていくさまは、どれだけ痛快だったことか。
 独裁者ホーネッカーに代わった新議長エゴン・クレンツの困り果てた顔も、胸がすく思いでした。


 それともうひとつ忘れられない、続くルーマニアでの政変。 群衆からの思わぬ罵声にたじろぐチャウシェスク大統領と、その直後クリスマスの処刑。 あの衝撃の映像が、壁崩壊からわずか1カ月後だったとは驚きです。なんという歴史の濃密度!


 ・・・あれから20年、統一の現実は厳しく、彼らが新たな問題を抱えていることは事実であり、予想どおりとも言えます。 でも、創作のドラマではなまじ想像もつかないほどドラマチックだった歴史的大変革。 いちど、当時の日々のニュースをつないで見てみたい。 それだけで1本の傑作歴史劇になるに違いありません。
 文字通り 「激動」 の1989年は、ぼくにとって本当に特別でエキサイティングな年になりました。
  

関連記事
19:13  |  ニュース&カルチャー  |  TB(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

*Comment

コメントを投稿する (ログイン不要/コメントは承認後に表示されます)

URL  未記入でもOK
コメント
パスワード  あなたの編集・削除用。適当な文字を。
内緒  管理人だけに表示
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://nacchann0904.blog115.fc2.com/tb.php/84-67f47461

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop