【京都・奈良&和ふう】 2006.04.16 (Sun)
大岡越前のふすま

加藤剛さん主演のTVドラマ『大岡越前』(TBS系列)。
つい先日、36年間のシリーズに幕を下ろしたと、今ごろ知る。
何と言っても、山下毅雄作曲&口笛によるテーマ曲が好き。(&名コンビ伊集加代子さんのスキャット)
ぼくがプロレスラーなら、ぜったい入場テーマ曲にしているだろう。
そしてもうひとつ印象に残っているのが、クライマックス、大岡裁きのお白洲のふすま。
まるで迷路のような青と白の幾何学模様。
『水戸黄門』といえば“葵の家紋”がトレードマークであるように、
『大岡越前』といえばあのふすまの模様。
すごく気になっていたので、このたび初めて調べてみた。
桃山時代ごろ、中国明朝から伝わった“紗綾形(さやがた)”という文様だとか。
“卍”の字がモチーフになっていることから、「卍つなぎ」「菱卍」とも言う。
なるほど、卍をもとの形に角度を戻すと、がぜん中国建築の装飾ぽくなる。
江戸時代、小袖や調度品などに用いられ、武家や町家の間で流行。
ぼくは きものにまったく疎いのだが、女性用の高級絹織物“綸子(りんず)”といえば、
この文様が定番なんだとか。
ネットで探してみると、きものだけじゃないようだ。
カーテン、寝具、香炉に指輪・・・、しゃれたアイディアに目移りしてしまう。
どれがいいか、お奉行さまに最後の名裁きをお願いしたいくらい。
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