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【この本!】 2006.04.26 (Wed)

ダンテと行く、GW地獄めぐりの旅

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イタリア文学・・・いや西洋文学の最高峰とされるダンテ・アリギエーリの叙事詩 『神曲』。

「人生の半ばで道を外れ、ふと気付くと暗黒の森であった」

・・・という書き出しは、イタリア人にとっての国民的大常識、

日本人にとっての「国境のトンネルを抜けると雪国だった」みたいなものなんだそうです。


内容は、早い話がダンテ自身による地獄・天国めぐりの記。

『地獄編』 『煉獄編』 『天国編』 の3編から構成されていますが、やっぱり人気が高いのは 『地獄編』。

焼かれたり、つつかれたり、罵られたり・・・

この世で罪を犯し、地獄に落とされた人々への責め苦が、これでもかとばかりに展開します。

場面によっては、エグい地獄の描写に 食欲を失いますのでご注意を。

ここにギュスタフ・ドレの有名な挿絵がそえてあれば、かなりヤバいです。


でも一番コワいのは、作中、レポーター役として旅するダンテご本人。

当時、政治闘争に敗れてドン底だったダンテは、実在の憎き敵を生きたまま地獄で氷漬けにさせて、

罵りながら頭を蹴飛ばして髪をひん剥きます。


彼のお眼鏡にかなわなければ、アリストテレスだろうがローマ教皇だろうが容赦なし。

それを不特定多数の人々に読んでもらうため、

ラテン語が知識人のステイタスだった時代に、地元のトスカーナ語で書き記しました。


まるで暴露本であり、ワイドショーであり、ネットの掲示板の中傷記事。

それが100年単位で読み継がれているとくれば、書かれた人は迷惑このうえありません。


でもぼくはキリスト教徒じゃないので、ダンテの恨み節、かえって無邪気に楽しめました。

こんな人間には決してなりたくありませんが、一歩引いた目で見ると、おもろいオッサンではあります。


来たるGW、怠惰なぼくはブログを丸々お休みし、高慢にして貪欲なパラダイス地獄へ行って参ります。

みなさんは、ぜひ天国に行ってくださいね。

 
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