【この本!】 2006.10.02 (Mon)
かこさとしの絵本

親御さんといろいろ相談した末、かこさとし作の 『だるまちゃん』 シリーズに決定。
加古里子 『だるまちゃんとてんぐちゃん('67)』 『だるまちゃんとかみなりちゃん('68)』
およそポップ&ソフィスティケイトとは無縁の野太いタッチ。
絵本の書棚でひときわ異彩を放つ、昭和テイスト全開の大ロングセラーです。
自分の小さい頃をよくよく思い出すと、あまり好きな絵じゃなかった・・・のですが、
今はひと回りして、絵本といえば“かこさとし”作品を思い浮かべます。
聞けば、知人の坊やは 『からすのパンやさん』 を 「むしゃむしゃのほん」 と喜んでいるとか。
『とこちゃんはどこ』 も根強い人気とのこと。プレゼント、喜んでもらえるでしょうか。
そしてもう1冊、『どろぼうがっこう』 を自分用に購入。
とても絵本に似つかわしくないコワモテの面々が、泥棒の極意を学ぶというアナーキー?な内容に、
一発でKOされました。
いい年こいたぼくを、“かこLOVE”に陥れたニクい奴らです。
かこさんの作風は、ファンタジーや教訓を散りばめた大きな話ではなく、
本当に子供の目線に近い、他愛のないやりとりが魅力です。
だからこそ永遠に、次のあたらしい世代に無条件に愛されていく・・・。
今年で御歳80とか。最近も 『だるまちゃん』 の新作が出たというのだから、まったく恐れ入ります。
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