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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.11.02 (Thu)

ラフマニノフのロシア風


                           (ラフマニノフ自作自演版)


最近は、「ラフマニノフ」という名前がそこそこ世間で通用するようになりました。

彼が作曲した 『ピアノ協奏曲第2番』 や 『パガニーニの主題による狂詩曲』、

そのロマンティックで情熱的な旋律が、ドラマなどでしきりに取り上げられたおかげもあるでしょう。


セルゲイ・ラフマニノフ 『ピアノ協奏曲第2番』

ひと昔前は、名作映画 『逢びき(`45英)』のテーマ曲というイメージが圧倒的。(あと『七年目の浮気』でも)

ぼくも、あの甘美かつ哀愁ただよう音楽と物語に魅了され、何枚もCDを買ったものです。


中でも、ウラジミール・アシュケナージのピアノが名演と言われているでしょうか。

プレヴィン&ロンドン響と組んだ盤('70~71)は、『パガニーニ狂詩曲』も入ったお徳盤なので、一番手に取っています。

でもぼくはあまり好きじゃない。

メロドラマ映画に慣れた身としては、多少コテコテな抑揚があっても構わないのですが、彼の演奏はその意味で硬派。

ラフマニノフ作品への真摯な情熱こそあれ、ウケ狙いのお涙節など断固拒否、といった冷たい意思が感じられます。

ただ、オケも含めた技術力や構成力は、他の追随を許さないさすがの完成度。

名画『逢びき』を知らない人にはいいかもしれません。


もっとも、作曲者ラフマニノフの自作自演CD (1929年!)も、驚くほど冷淡な演奏でした。

彼は当時屈指の技巧派ピアニストとしても鳴らしただけあって、とりつかれたように、切れ味鋭く弾きまくる。

甘く切なく重厚な、本場のロシア風味を期待していたので、良くも悪くも裏切られました。

むしろ、ぼくら現代人が、それだけ映画のイメージを引きずっていたことを少し反省。


ただ、ロシア人奏者にロシア的なるものを求めるのは、ぼくの母なる大地への幻想に過ぎないのでしょうか。

特に近年は、若手ピアニストが超絶技巧を披露するためのレパートリーとなりつつあるので、

なかなか芳醇なロマンに満ちた演奏にめぐりあえない。(リヒテル盤も好みじゃなかった)

たまにはベテランの熟練も味わいたいのですが、歳を取ると体力が追いつかないのだとか…。


そして今日、アシュケナージがハイティンク&コンセルトヘボウ管と組んだ、彼通算4度目の録音('84)を買ってきました。

ハイティンクの指揮がすばらしい。大河ドラマのように壮麗かつ重厚なロマンのうねり。

一方、アシュケナージのピアノはそんなオケに埋もれ、印象が薄かった。


…ぼくはどうにも、ロシア人奏者とは相性が合わないようです。

いつなったら理想のラフマニノフと出会えるのでしょうか…?
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