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【アカデミー賞全作品】 2013.10.30 (Wed)

『カヴァルケード (1933米)』

第6回アカデミー作品賞~~大英帝国萬歳大作

06 カヴァルケード

 ≪感想≫
 フランク・ロイド監督らしい大味な大作。戦争も女王の死も、夫妻を襲う悲劇ですら、すべて満ち足りたお屋敷の中で断片的に語られるだけなので、ドラマとして何ひとつ残らない。
 そしてこれも原作ノエル・カワードらしい、イギリス人の琴線に触れるのであろう飾り気のないセリフ回しも、こういう大風呂敷の上ではどうでもよく聞こえる。
 まるで日本の 「3夜連続!激動の昭和を生きた一家の愛!年末6時間ドラマスペシャル!」 みたい。この手合いに名作なし。

 オスカー度/★☆☆
    満足度/★☆☆



  『カヴァルケード (1933米)』

  旧題/『大帝国行進曲』
  監督/フランク・ロイド
  主演/ダイアナ・ウィンヤード (ジェーン・マリヨット)
       クライヴ・ブルック (夫ロバート・マリヨット)
       ハーバート・マンディン (使用人アルフレッド・ブリッジズ)
       ユーナ・オコナー (その妻エレン・ブリッジズ)
       アースラ・ジーンズ (その娘ファニー・ブリッジズ)

 ≪あらすじ≫
 1900年、新世紀を迎えたマリヨット家。主のロバートと使用人のアルフレッドはボーア戦争に従軍、残された妻たちは夫の安否に気をもみながらも銃後を守る。時は過ぎ、小さかった子供たちは頼もしく成長するが、歴史的悲劇や世界大戦に否応なく巻き込まれていく。

 ≪解説≫
 ボーア戦争、タイタニック号沈没、第一次大戦、世界恐慌・・・、1900年から公開の'33年までのイギリスの世相・時代とからめて、ある上流家庭の波乱の歴史を綴る大河ドラマ。
 タイトルは 「行進、パレード」 の意味。
 製作は、2年後に“20世紀”社と合併する前の“フォックス”社。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、監督、室内装置(美術)賞の計3部門受賞。
 (他の作品賞候補 『一日だけの淑女』 『若草物語』 『ヘンリー8世の私生活』 『四十二番街』 『仮面の米国』 『あめりか祭』 『戦場よさらば』 『永遠に微笑む』 『わたしは別よ』)

 フランク・ロイドが監督賞を受賞したが、もともと本命は 『一日だけの淑女』 のフランク・キャプラ監督とされていた。
 監督賞発表の瞬間、司会者に 「・・・さぁ、フランク!」 と呼びかけられたキャプラは意気揚々と立ち上がるが、受賞者はロイドのほう。(司会者のいたずらだったそうだ)。一世一代の赤恥をかかされたキャプラは、この悔しさをバネに作品賞2回・監督賞3回を手にする大監督に昇りつめたという。(翌年の作品賞『或る夜の出来事』ほか)
 この司会者ウィル・ロジャース(コメディアン)は、女優賞発表の際も、候補のダイアナ・ウィンヤード(本作)とメイ・ロブソン(『一日だけの淑女』)を舞台上に上げておきながら、実は受賞者は欠席したキャサリン・ヘップバーン(『勝利の朝』)でした、というタチの悪いイタズラもやっている。

 なお、受賞者への銅像を 「オスカー」 と呼ぶようになったのはこの年から。



   『CAVALCADE』

   製作/フランク・ロイド、ウィンフィールド・R・シーハン
   監督/フランク・ロイド
   脚本/ソニア・レヴィーン、レジナルド・バークレー
   原作/ノエル・カワード
   撮影/アーネスト・パーマー
音楽監督/ピーター・ブルネリ、ルイ・ド・フランチェスコほか (ノンクレジット)
   美術/ウィリアム・S・ダーリング

   フォックス、109分

 
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