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【アカデミー賞全作品】 2013.12.09 (Mon)

『ゾラの生涯 (1937米)』

第10回アカデミー作品賞~~開戦前夜のプロパガンダ劇

10 ゾラの生涯

 ≪感想≫
 フィクションを交えて娯楽劇調にしたことで、歴史劇・偉人伝として中途半端。役者の演技も芝居がかっていて軽い。人権擁護、反ファシズムのメッセージを発するのは有意義なことだが、作りが古くさい。

 (2013年追記) ただし逆の言い方もできます。アカデミーにいい選択肢がなかったのは不運だったが、それでも最高賞に選んで意思表示をすることは大事だと。 再びファシズムの道に舵を切りはじめた2013年の日本にあって、その思いを強くしました。
 「ドレフュス事件」 はきちんと学ぶべき歴史なので、ほかの出来のいい資料・作品を入口にすることをおすすめします。

 オスカー度/★☆☆
    満足度/★☆☆



 『ゾラの生涯 (1937米)』

 監督/ウィリアム・ディターレ
 主演/ポール・ムニ (エミール・ゾラ)
      ジョセフ・シルドクラウト (アルフレド・ドレフュス大尉)
      ゲイル・ソンダーガード (リュシー・ドレフュス夫人)

 ≪あらすじ≫
 19世紀後半、小説 『居酒屋』 『ナナ』 でフランスを代表する作家にのぼりつめたエミール・ゾラ。
 折りしもフランス陸軍の機密情報がドイツに漏れると、ユダヤ人という理由だけでドレフュス大尉が逮捕されてしまう。真犯人の存在を知ったゾラはドレフュスを擁護するが、体裁にこだわる軍部や盲信的な愛国主義者からの激しい攻撃を受けるのだった。

 ≪解説≫
 世紀末ヨーロッパの人権を揺るがした実際の冤罪事件 「ドレフュス事件」 と闘う文豪エミール・ゾラを描く。ただし冒頭の説明にあるとおり、細部はフィクション混じりらしい。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、助演男優(J・シルドクラウト)、脚色賞の計3部門受賞。
 (他の作品賞候補 『失はれた地平線』 『スター誕生』 『オーケストラの少女』 『新婚道中記』 『ステージ・ドア』 『大地』 『我は海の子』 『デッド・エンド』 『シカゴ』)

 秀作ぞろいの中、まさかまさかの大穴が受賞。きな臭い第2次大戦前夜とあって、作品の質より 「反ファシズム、ユダヤ擁護」 の政治メッセージが利いたようだ。



  『THE LIFE OF EMILE ZOLA』

  製作/ヘンリー・ブランク、ワーナー社
  監督/ウィリアム・ディターレ
  脚本/ノーマン・ライリー・レイン、ハインツ・ヘラルド、ゲザ・ハーゼック(原案も)
  撮影/トニー・ゴーディオ
  音楽/マックス・スタイナー

  ワーナー/117分

 
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