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【アカデミー賞全作品】 2013.12.21 (Sat)

『我が家の楽園 (1938米)』

第11回アカデミー作品賞~~小市民の心意気

11 我が家の楽園

 ≪感想≫
 前半は芝居が大仰なのと、編集のテンポが悪いので乗りきれずにいたのだが、社長夫妻が来訪するくだり以降は、面白キャラ軍団が爆発しておかしかった。最後はキャプラ監督お得意の人生讃歌をうたいあげ、大団円。 
 面白くはあるけど、キャプラの人情喜劇ならもっといいものがある。

 オスカー度/★☆☆ (真の最優秀作は、仏映画 『大いなる幻影』 かディズニーの 『白雪姫』。)
    満足度/★★☆



  『我が家の楽園 (1938米)』

  監督/フランク・キャプラ
  主演/ライオネル・バリモア (ヴァンダーホフ)
       ジーン・アーサー (その孫娘アリス・シカモア)
       ジェームズ・スチュワート (トニー・カービー)
       エドワード・アーノルド (カービー社長)

 ≪あらすじ≫
 冷酷なカービー氏の軍需工場が事業拡大を進める中、その強引な土地買収に応じない一軒の邸宅があった。芸術家たちを招き入れ、「我が家の楽園」とばかりに人生を楽しむヴァンダーホフ翁の家だ。
 くしくも結婚を誓い合った社長の御曹司トニーと翁の孫娘アリスは、両家を取り持とうとカービー社長夫妻をヴァンダーホフ家に招待するのだが・・・。

 ≪解説≫
 アメリカの国民的監督F・キャプラによる人情コメディ。
 産業の発展や世界大戦などで、前世紀の価値観が急変・崩壊した1930年代のアメリカにあって、巨大資本や権力に組みこまれていく小市民のささやかな反抗心を代弁してみせた。ロシア革命を支持するようなセリフもあり、当時の意外なリベラル度がうかがえる。
 原題は、劇中のセリフにもある 「カネはあの世に持っていけない」 から。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、監督賞の計2部門受賞。
 (他の作品賞候補 『黒蘭の女』 『大いなる幻影』 『ロビンフッドの冒険』 『城砦』 『四人の姉妹』 『ピグマリオン』 『テスト・パイロット』)

 キャプラ監督は 『或る夜の出来事('34)』 『オペラハット('36)』 に続き、わずか5年で3度目の監督賞。および 『或る…』 に続く2度目の作品賞。
 初期のアカデミー賞は、大手スタジオやプロデューサー(特に最大手MGM社)の力がモノをいう、あからさまな権威主義の場だった。しかしアカデミー協会会長('35-39)に就いたキャプラらの尽力により、アカデミー会員の門戸を開いて作品本位の選考に改善 (もっとも会長ばかり受賞しちゃミイラ取りだが)。この年初めて、外国語映画 『大いなる幻影(仏=ジャン・ルノワール監督)』 が作品賞の候補に挙げられたことは特筆に値する(外国語映画賞の設置は戦後から)。
 一方で「影の作品賞」といわれた最大の話題作、ディズニーのアニメ 『白雪姫』 は特別賞のみにとどまった。



  『YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU』

  製作/フランク・キャプラ
  監督/フランク・キャプラ
  脚本/ロバート・リスキン
  原作/ジョージ・S・カウフマン、モス・ハート
  撮影/ジョセフ・ウォーカー
  音楽/ディミトリ・ティオムキン

  コロンビア/127分

 
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