【アメリカ映画】 2007.05.08 (Tue)
『スタンド・バイ・ミー』 異考

かけがえのない友情。線路づたいの冒険。
過ぎ去りし少年の日の思い出に、誰もが心を躍らせ、温かい気持ちにさせた青春映画の名作。
・・・それはそれでいいでしょう。まったくもって正しい感想。
でもぼくは違った見方をしてしまうので、覚え書き程度に簡単に書いておきます。
・・・物語は、大人になったゴーディ (リチャード・ドレイファス)が過去を回想する形で進行する。 しかしその語りは、決して悠長なノスタルジーに浸っていない。
「あの日以来、本当の友達を持ったことがない」
という彼の手元には、かつての親友の死を伝える新聞記事が。
亡き長男の影に縛られたゴーディの両親。戦争の影に縛られたテディの父。そしてゴーディもまた、少年の日の思い出に縛られ続ける大人になっていたのだ。
子供から大人へと、誰もが通る通過儀礼。そこで何かに縛られ、何かを失っていく大人たちの、切なく悲しい現在進行形の物語なのである。
・・・と、バラしますがこれ、ぼくが高校生の頃に書いた感想です。
『スタンド・バイ・ミー』 なのはぼくでした。
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