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【アメリカ映画】 2010.03.12 (Fri)

尊敬する映画 『ジュリア (1977米)』

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(先日やっと日本DVD化。遅すぎ。)

 高校生くらいのころ、テレビの深夜番組で、淀川長治さんとおすぎさんが往年のハリウッド名作映画を紹介していました。
 『風と共に去りぬ』 からスピルバーグまで、いずれもよく知られた歴史的名作ばかり。 「知ってる、これも知ってる」 とひとり悦に入る中、唯一 「??」 だったのがフレッド・ジンネマン監督1977年の作 『ジュリア』 でした。
 当然気になったので、レンタル・ビデオ店に直行・・・


 本作の原作者である作家リリアン・ヘルマンと、ナチスの独裁と闘うジュリアという女性との命を賭けた友情を描く。
 主演はジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ


 ・・・それは、聞きしに勝る傑作でした。 感動や衝撃とは違う、どっしりと力強い意思の力を受け取りました。

 物語は一見、サスペンス・ミステリーふうに進行しますが、必ずしも観客に親切な作りではありません。 余計な感傷、無駄な説明いっさいなし。…いっさいなし。
 それなのにこの緊張感と説得力! 短いセリフひとつで場面を作り 物語の流れを変える、濃密で確信に満ちた語り口。 (ザ、ジンネマン節。)

 それから、ジュリアのあの存在感は何なんだろう!? V・レッドグレイヴの大きな口と鼻、そして強い信念を宿した目がそう思わせるのか。
 ベルリンのカフェのシーン、最初と最後のロング・ショットは、静かで自然なのにまったく圧倒されました。かれら演技陣の熱意・充実も特筆ものです。(裏話も興味深い。ヴァネッサからジェーン、ジェーンからメリルへ…。ヴァネッサのオスカー受賞スピーチ…。)

 よく 「女性映画の秀作」 と評されていますが、いや、性別なんか関係ない。――せんだって宇宙飛行士の山崎直子さんが、「ママだけど仕事もがんばっている」「ママさん飛行士」 とは呼ばないでくれ、と訴えましたが、まさにそれ。
 なんでもかんでも 「女」 であることを褒めりゃいいってものじゃない。 ジェンダーを超えた尊敬がこの映画。

 こんな映画、どうやったら作ることができるんだろう? どうやって作ったんだろう?? あまりにもまぶしすぎる。

 
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