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【クラシック音楽】 2008.04.15 (Tue)

カラヤン愛憎

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チャイコの4~6番DVDほしいな~


 2008年4月5日は、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)の生誕100周年でした。
 いずれも第一級の、膨大な録音遺産を残しながら、「音楽のセールスマン」「中身のないカッコつけ」などと揶揄された「帝王」。そんなカラヤンが好きかと聞かれれば、「はい」でもあり「いいえ」でもあり、愛憎あい半ば…。しかしそれもまた、カラヤンの底知れない大きさでもあります。


  ≪カラヤンといえば、オムニバス≫
 とにかくレパートリーが広かったカラヤン。まさに音楽界のファウスト。何でも極めつくさないと気がすまない。
 カラヤンのオムニバスCDは、クラシック音楽を聴きはじめの頃、とても重宝していました。「芸術のブツ切り、つまみ食い」だなんてのは古いファンの凝り固まった言い分。楽しみ方は人それぞれだし、入門の間口は広くやさしいほうがいいに決まってる。
 どんな企画モノでも絶対「ハズレ」はないカラヤンのCD。死後に発売されて大ヒットした 『アダージョ・カラヤン』は有名ですね。(ぼくは買う気しねーけどっ。)


  ≪カラヤンといえば、リヒャルト・シュトラウス≫
 映画 『2001年宇宙の旅』で超有名な、R・シュトラウスの 『ツァラトゥストラはかく語りき』。カラヤンはこういう華がある派手な曲が大好き。
 例の序奏「♪パー、パー、パー」は、カラヤンがウィーン・フィルと録った盤('59)が映画に使われました (長く「公式サントラ」とされてきたパッとしないベーム&BPO版は別物だったらしい)。流麗でスケールの大きなR・シュトラウス作品は、カラヤンの肌に一番合ってる。'83年にベルリン・フィルと演ったデジタル録音も名盤。
(なおもう1枚、アシュケナージ版を持っているが、官僚的でどうしようもなくつまらなかった。)


  ≪カラヤンといえば、ライブ映像≫
 カラヤンのタクトさばきは、誰もがマネしたくなるカッコよさ! (でも飲み屋で何度か披露したが、一度もウケたことがない)
 十八番のひとつチャイコフスキーの後期交響曲から『第5番』 は、以前BSで放送されたライブ映像(ベルリン・フィル '73年)を、大事に録画保存しています(DVD:UCBG-1237)。
 ただ「ライブ」と言ってもあちこち音や映像をいじくって、うまいこと編集してそう。それでもやっぱりカラヤンは映像つきの方が絶対いい! 「チャイコの5番」は曲自体がカッコいいので、じつに絵になります。手兵ベルリン・フィルとの絶頂期に遺された、これぞ大本命の決定版。

 カラヤンの手のアップから始まるベートーヴェンの 『運命』('66年、H・G・クルーゾー演出)あたりまでくると、カッコつけすぎて引いてしまうのですが、若々しく切れ味抜群なので、こちらのほうが人気高いかも。


  ≪カラヤンといえば、ナルシスト≫
 オペラ上演も精力的で、演出まで手がけていたカラヤン。
 得意のプッチーニ作品の中でも『トゥーランドット』('81年)はハイライトCDが出ているので、普段聴きにと買いました。名曲 『誰も寝てはならぬ』 は 「イナバウアー」で有名ですね。
 3大テノールP・ドミンゴ&ウィーン・フィルと組んだこのCDは名演とされていますが、「オレ様」カラヤンのイヤらしさが爆発。ねっとり情をこめすぎていて気持ち悪い。歌手陣はおいてけぼりです。ぼくはスター歌手優位のデル=モナコ&エレーデ指揮のほうが好き。


 ・・・とまあ、一晩では語りつくせないカラヤンへの複雑な想い。一時期、CD選びの際に「カラヤン外し」のいじわるしたこともありましたが、やっぱりカラ様なしでは生きていけないことに気づきました。あぁ、憎いひと。
 東京MXテレビ、来月も「カラヤン特集」続けてくれるのかなぁ・・・?

 
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