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【『ガラスの仮面』全巻】 2019.04.21 (Sun)

ガラスの仮面第4巻≪たけくらべ競演≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第4巻 「春の嵐」

マヤ(白目)

 【たけくらべ競演】

 全日本演劇コンクール東京予選。マヤの 「劇団つきかげ」 と亜弓の 「劇団オンディーヌ」 が、同じ演目 『たけくらべ』(樋口一葉)で激突。凛とした正統派のヒロイン美登利を演じた亜弓に対し、マヤは活発で感情豊かな新しいヒロイン像で対抗、両劇団は同点1位で全国大会出場が決定。


 子供から大人へ、揺れ動く思春期の恋や友情の機微を描く 『たけくらべ』…、実は初体験です (あと7~8巻の『嵐が丘』も)。
 年を追うごとに劇中劇の描写がくどくなっていくが、初期は物語を適度に はしょっていて読みやすい。今回も亜弓版とマヤ版で、それぞれの個性を際立たせつつ巧くバランスを取っており、『たけくらべ』の見せ所がとてもよく伝わった。
 また、ここへきてマヤと亜弓のライバル関係が明確に。以後、ふたりの動向が並行して描かれることが多くなり、「亜弓メイン」で進む回も増えていく。(…作者自身、この『たけくらべ』で 悪役だけではない亜弓の魅力に気付いたらしい。「亜弓 is not 悪役」は初めから計算ずくだと思っていたので意外だった。)


 ≪今週の「紫のバラのひと」≫
 上演前後の楽屋にそれぞれメッセージを。「あなたをみています あなたのファンより」
 真澄、初めてマヤを 「おチビちゃん」 と呼ぶ。




 【初「白目」!~全日本演劇コンクール本戦】

 全国大会。のちに良き仲間となる「劇団一角獣」との出会い。彼らの演目 『運命』(作者オリジナル)。
 続くオンディーヌの亜弓は、『灰の城』 (オリジナル)で没落華族を力演。
 マヤの活躍をよく思わないつきかげ劇団員と、それにつけこむオンディーヌ理事長・小野寺の策略がひたひたと…。


 『ガラかめ』 の代名詞になった、キャラクターの 「白目」 描写。そんな本作初の 「白目」 は、役作りの減量で 「圧倒されるほどの威厳」 を身につけた亜弓の演技で。(追記…『アメトーーク!ガラスの仮面芸人』 調べによると、49巻までに約1300白目あるそうだ。)
 比較的「悪役」があいまいだった本作に、小野寺一(はじめ)が台頭…しかけて尻すぼみ。全編を通してのイヤミな皮肉屋程度におさまっている。本作にもようやく人間の「悪意」が芽生えはじめるが、それもマヤの才能を際立たせるお膳立てにすぎなかった…。しかしそこが痛快。だからやめられない!

 
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