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【『ガラスの仮面』全巻】 2019.05.13 (Mon)

ガラスの仮面第5巻≪伝説のひとり芝居『ジーナ』≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第5巻 ≪あした草(1)≫

マヤ(白目)

 【『ジーナと5つの青いつぼ』】

 全国大会。劇団つきかげの演目 『ジーナと5つの青いつぼ』(作者オリジナル)は、オンディーヌ小野寺とマヤに嫉妬する劇団員の策略で、マヤ以外の役者がすべて出演不能になる事態に・・・。それでもマヤは、ずば抜けた舞台度胸で驚異の即興ひとり芝居をやってのける。アクシデントを感じさせない斬新なマヤの舞台は、みごと一般投票で1位を獲得。
 しかし審査では失格処分となり、スポンサーを失った劇団つきかげは崩壊。麗やさやかたち生え抜きの仲間とともに、古アパートからの再出発を図る。


 即興のひとり芝居をやってのけたマヤ。その天才を象徴する伝説的エピソードとして、以後しばしば作中で語られる。
  旅人から謎のつぼを預かったばかりに、騒動に巻き込まれる少女の1日を描いた 『ジーナと5つの青いつぼ』 は、作者のオリジナル作品。 アイディアのもとは戦前の名作映画 『丹下左膳余話・百萬両の壺』 か。作者は落語や時代劇など「オヤジ系芸能」 がお好きらしいから。

 物語が詳細に出来上がっているところをみると、別の企画からの転用なのだろう。何かの話で聞いたが、作者のネタ帳には数百単位の企画がストックされているのだとか(未確認情報)。本編と劇中劇、その尽きぬ創作力に脱帽した。
 できればセリフの「活字」頼みではなく もっと「マンガ」技法内で表現してほしかった…が、それも美内すずえ先生が美内すずえたるゆえんでしょうか (マンガ技術の至らなさは、ご本人も若手のころコンプレックスだったらしい)。



 【映画オーディション】

 あらためて始まる稽古の日々。月影、『紅天女』 は「梅の木の化身」であることを明かす。
 真澄と小野寺、桜小路を使ってマヤをオンディーヌに引き抜こうとするが、マヤはその手に乗らず。

 マヤ、アイドル映画・田淵エミ主演 『白い青春譜』の脇役オーディションに挑戦。いったん落選するも「なぜか心ひかれてならん」 ものが審査員の目に留まり、入院中の足が不自由な子というチョイ役をもらう。(文庫版第3巻も終わり)

 
 月影の忠実な付き人・源造さんの名前が出るのは初めて?(初登場は連載第2話)。なお「小林」という姓は'97年TVドラマ化(安達祐実主演)の際の公認。

 マヤ、「演技力はありそうだが」(審査員)、まだまだ多くの人に才能を認められるほどではない。それでも端役にすら全精力を傾ける熱心さは、甘ったれたアイドル田淵エミとの対比で周囲を驚かせていく。


 ≪今週の「紫のバラのひと」≫
 『リア王』 劇場前で偶然マヤを見かけた真澄、子供に託してチケットと紫のバラを贈る。


 真澄の有能な秘書・水城冴子初登場。 「冴子」 という名は同じくTVドラマ化の際の公認。

 
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