【東京ずまい】 2008.10.02 (Thu)
あこがれの路地裏

この間までNHK朝ドラの舞台になっていた、東京佃島に行ってきました。
今どきの超高層マンション群と昔ながらの路地裏が共存する、奇跡の下町ワンダーランド。
ごぞんじ 「つくだ煮」 発祥の地であります。
路地裏にさしかかると、すぐに魚の煮付けの香ばしいにおいが漂ってきました。
こちらからは、ジャガイモたっぷり入っていそうな 「おうちのカレー」。
生活の、いや人間のにおい。う~ん、これぞ下町だねえ。
小ぢんまりとした神社のそばには、駄菓子屋さんの懐かしいたたずまい。
ヨーグルトっぽいクリーム菓子 (「ヨーグル」だっけ??) が好きだったのに、
大人になって食べたらとんでもなくマズかった。
あぁ、汚れちまったこの身と心。
思いきって路地裏に突入すると、家々の前に雑多に置かれた鉢植えの密林が広がります。
うちみたいにゴーヤを育てている家もちらほら。
「花の都パリみたいに鉢植えも統一しろ」 なんてぬかしやがる識者もいますが、
こういう 「ごった煮」 こそ下町の妙味。 パリの二番煎じなど何がおもしろいか。
こうして一日、ノスタルジーにひたることができました。
よくよく考えたら、人生で一度もノスタルジックな下町に住んだことはないのですが、
住むならぜったい、隣の超高層マンションよりこっち派です。
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