【ニュース&カルチャー】 2008.10.11 (Sat)
ノーベル物理学賞・南部陽一郎さん
世界金融危機の一方で、日本人科学者のノーベル賞ラッシュに沸いたこの1週間。
中でも物理学賞の南部陽一郎さんの受賞は、とても感慨深いものがありました。
毎年のように本命視されてきた理論物理学の第一人者。
ただ、地味な 「基礎科学」 の人なので、もう旬が過ぎてしまったのかな、と
思い始めていた矢先の快挙でした。
≪自発的対称性の破れ≫
正と反、プラスとマイナスでできているこの世界。が、この両方は同数同量で均衡しているわけではなく、むしろ自ら進んでバランスを破ろうとしているという、常識やぶりの発想がおもしろい。
・・・そんな南部さんは、アメリカで成功したアメリカ国籍者。
「日本人だからバンザイ!」 という考えは視野が狭くてきらいなので、まさにおあつらえ向き。
(何度も書いていますが、)日本を誇りたければ自分たちの足もと・・・日本の教育・研究機関を
世界のあこがれ・目標にすべき。
また国民ひとりひとりも偏見を捨て、たとえば外国出身者の日本での成功を、
我が事のように誇れる日が来るような意識改革がなされてほしい。
具体的には、国籍で縛らない 「二重国籍」 制度の導入も、この機に真剣な議論を。
好む好まざるにかからわず、「世界視野」 は急を要する素養・教養です。
「日本人」 だけで日本を動かし変える時代は、もはや旧世紀の感傷でしかありません。
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