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【クラシック音楽】 2008.12.22 (Mon)

プッチーニの『誰も寝てはならぬ』



 2008年12月22日は、イタリア・オペラの大作曲家 ジャコモ・プッチーニの生誕150周年記念日。
 いちばん好きなのは、最後の歌劇 『トゥーランドット』 から 『誰も寝てはならぬ』 。「イナバウアー」 でおなじみの名アリアです。自分でざっと訳してみました。


     「誰も寝ては――
     ――ならぬ」か・・・
     姫よ、あなたもだ
     冷たいベッドの中で
     愛に震える星を
     見つめるのだ

     わたしの秘密は
     この胸の中に・・・
     No,No,輝く朝になれば
     あなたのくちびるに告げよう

     沈黙を破るくちづけを・・・
     そのとき あなたはわたしのものに!

     「誰も寝てはならぬ! 男の名前を・・・」
     ・・・夜よ消えろ! 星よ沈め!
     朝になれば、わたしは勝つのだ!
     Vincero'! Vincero'!



 舞台は中国。冷酷な王女トゥーランドットと謎の王子の、愛を賭けた対決を描くオリエンタル大作ですが、スケールの大きな音楽と、人物の内面描写とのバランスを保つのが難しく、時代や演者によって大きく出来が変わってしまいます。
 そこで、『誰も寝てはならぬ』 を中心に、名演として知られる3CDを聴き比べてみました。


 ♯♯ デル=モナコ & エレーデ盤 ('56) ♯♯
 世紀の名テノール、マリオ・デル=モナコが歌う 『誰も…』 は絶品! 今まさに愛を手に入れんとしている男の力強い確信に満ちた、たくましく色気のある熱唱。エレーデ指揮のローマ聖チェチーリア音楽院oは、あくまで脇役。劇全体の迫力は後発に譲るが、きら星のごとく名歌手が芸を競いあった、古きよき歌手優位時代の遺産だ。(写真)
 【YouTube】デル=モナコ・・・かっこよすぎ。抱かれてもいい。


 ♯♯ ドミンゴ & カラヤン盤 ('81) ♯♯
 これは帝王カラヤンのワンマン・ショー。ドラマの大きさにかけては、他の追随を許さない。より精緻に、より情感豊かに作りこみたい人なので、歌手陣を置いてけぼりにしてまで、思い入れたっぷりの 「タメ」 をきかせる。いかに全盛時の3大テノールとはいえ、この頃はすでに指揮者優位の時代。ドミンゴさんお気の毒、です。
 ハイライト版CDがあり、いちばんお手頃。


 ♯♯ コレッリ & M=ブラデルリ盤 ('65) ♯♯
 長く 「定番」 と言われているこの盤は、上の2つの中間に位置。たしかに歌手とオケ (ローマ歌劇場o) のバランスはいいが、「これだ!」という決定力に欠けるのも事実。消去法で残った中庸の美といったところか。もっとも 「普段聴き」 にはうってつけかもしれない。



 ・・・今ではもうデル=モナコのCDばかり。テレビなどの舞台中継ですら、いいキャスト・演出にめぐり会えていないので、実際の舞台鑑賞など先の先の話。とにもかくにも、横綱級の超巨体プリマ・ドンナだけはカンベンしてほしいものです (チャン・イーモウ版とか、劇団四季の監督とか、とかとか)。
 みなさんは、何かおすすめのバージョンはありますか?

 
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