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【欧州&世界映画】 2009.01.29 (Thu)

映画館で『アラビアのロレンス』!


 イギリスの映画監督 デヴィッド・リーン (1908-1991)の生誕100周年を記念して、東京新宿の映画館で 『アラビアのロレンス (1962米英)』 を上映している。
 アラブの独立に奔走し、数々の伝説を残したイギリス軍将校トーマス・E・ロレンスの数奇な半生を描く歴史大作。

  映画史上でも別格、別次元。もはや作品自体が聖像<イコン>であり宗教だ。

 命がけで救った命を自らの手で奪い、命がけの功績も政治の前に吹き消されていく運命の残酷。そこにあるのは 「英雄」 と呼ばれた男の虚と実であり、さらにはそんな一個の人間の強さ弱さなど、簡単に飲み込んでしまう砂漠と歴史。
 真実の砂漠は、「美しく」 「心が洗われる」 ほど甘くはない。人間の力など無に等しい不毛の絶望感から、あまたの宗教が生まれたという説もうなずけるというものだ。

 そして、スクリーンの上9割が空、下1割に地平線、その真ん中にようやく現れる小さな黒い点・・・。すべての日常の現実を忘れされる、あまりに圧倒的な映像力。
 まさに永遠の不朽。
 じつは映画館の大スクリーンで観るのは初めて。 公開当時の衝撃や興奮はさすがに知るべくもないが、ひとつの芸術分野の最高到達点をこうして追体験できたことは、この上ない幸福な感動であった。

 ⇒アカデミー作品賞『アラビアのロレンス』記事へ

 
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