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【『ガラスの仮面』全巻】 2019.11.25 (Mon)

ガラスの仮面第15巻≪母の死≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第15巻 ≪華やかな迷路(3)≫

ガラスの仮面~マヤ(白目・光)

 【マヤと里美の初恋宣言!】

 マヤ、TV大河ドラマ 『天の輝き』 田沼沙都子役でお茶の間の人気者に。初主演映画 『白いジャングル』 も大ヒット。
 そして青春スター里美茂が、堂々と愛の告白!(「好きです…ぼくは彼女が好きです」)。さわやかカップルの誕生に沸く世間をよそに、海辺でのささやかなデートを楽しむマヤと里美・・・。真澄、そんなふたりの「初恋宣言」 に、思わずグラスを握りつぶす。(「嫉妬しているのか? おれともあろうものが…!」

 幸せの一方で、桜小路優がマヤに別れを告げる。最後の抱擁。(後のGF麻生舞がチラッと初登場。)
 また大都芸能の方針により、“つきかげ”メンバーとは距離を置くことに。旧友たちとの友情にヒビが。
 そして謎の田舎娘・乙部のりえの素性が、熊本の天才美少女・田代鈴子であることが判明。マヤの衣装をまとい、妖しく笑うのりえ (「そう…わたしは田沼沙都子…!」)。


 ポッと出のライバルのいやがらせだけならともかく、今度は桜小路~つきかげメンバー~母ハルと、これまでマヤと物語を支えてきた身内とのあつれきが噴出。さらには乙部のりえの不気味な影・・・。幸不幸の波が大きすぎてドラマチックな反面、心身にこたえる。



 ≪今週の“紫のバラのひと”≫
 映画 『白いジャングル』 の完成試写会場に紫のバラ (「いつもあなたをみています」)。
 真澄、何食わぬ顔でその紫のバラを1本抜き取り、「大都芸能の未来のスター」 マヤを祝福。




 【母の死】

 結核を患い、地方で療養生活を送るマヤの母・北島春。「感動の母娘再会」 の機をうかがう真澄によって軟禁状態に置かれていたが、娘の活躍を知り病院を抜け出してしまう。ひと目マヤに会わんと病身にムチを打つ母。ようやくたどりついた町の映画館で、マヤの声を聞きながら息絶えるのだった・・・。


 「マヤ…!」
 見えぬ目でさまよう、やつれきったマヤ母の 「白目」 は壮絶の極み。この 「白目」 演出は連載当時から衝撃的だったのだろう、以後あらゆる場面で 「白目」 が多用(乱用)されるようになるが、このマヤ母の白目を超える白目はないと思う。もともと作者はホラー漫画がお得意だそうで、こういう迫力の描写はお手のものなのだろう。
 ・・・が!その直後に見せるマヤ母のコミカルな表情が拍子抜け (「活発で、きりり…?」)。作家自身がシリアスに耐えきれずギャグに走るのは、インテリ手塚治虫とそのチルドレンに多く見られる傾向。美内すずえ先生が当時おいくつかは知らないが、物語にのめりこむ若い作家ではなく冷静なベテランなのだな、と察することができた。
 とにもかくにも、悲しすぎて読んでいられません。

 
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