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【クラシック音楽】 2019.10.10 (Thu)

新国立劇場オペラ 『トゥーランドット』 中継

プッチーニ『トゥーランドット』新国立劇場
(公式HPから拝借)

 BSでやっていたプッチーニのオペラ 『トゥーランドット』 を録画しました。
 大野和士指揮、バルセロナ交響楽団。この夏の東京公演。

 舞台は中国。求婚する者を次々と殺していく美しくも冷酷な王女が、突如現れた謎の王子の愛と才知に追い詰められ、そして・・・というお話。
 王子が歌うアリア 『誰も寝てはならぬ』 がとにかく有名ですね。ぼくもこの歌は大好き。
 『蝶々夫人』 同様、アジア趣味の音楽や描写はあざといけど、プッチーニ作品でも最大規模の壮大・壮麗さ。また (かの子供番組の名前にもなった)「ピン、ポン、パン」 のコミカルな大臣トリオや、謎解きクイズをからめた恋の駆け引きもおもしろい。


 ・・・んだけど、(ネタバレ) 自分のために死んだ侍女リューもそっちのけで、姫との色恋まっしぐらの薄情王子にどうしても肩入れできなくて、今はもう本気で物語を追う気にはなれません。

 しかも今回録画ぶんを観ていると、だんだん電波が弱ってきて映像がプチプチ途切れはじめた。
 はじめは故障かと思ったけどそうだ! 放送されたのは千葉など関東地方を襲ったあの巨大台風の夜だ! 録画の乱れは最大のハイライト、『誰も寝てはならぬ』 の曲中にも・・・。
 千葉の皆さん、お見舞い申し上げます。(そして1か月後のいま、次の台風が接近中・・・。)


 まぁ、そんなこんなで集中力も途切れて、ずっと「ながら見」していました。

◆トゥーランドット役の人は、巨体と短髪パーマでアジャ・コングみたい。
◆カラフ王子は名優マリオ・デル=モナコしか認めない。今回、名前を探すほどのものはなかった。
◆「リューの死」の場面は、泥だらけのメイクと「下から照明」で怖かった。
◆あれれ? リューの亡きがらは舞台上に残されたまま、感動・壮麗な大フィナーレへ――


 ――その大フィナーレ、「愛よ!太陽よ!生命よ!永遠よ!我らの限りない幸せよ!栄光あれ!」
 その瞬間、トゥーランドット姫が自らノドをかききったところで暗転、終幕!

 これには驚いた。従来の、人でなし同士のハッピーエンドに感じていた疑問とモヤモヤを吹き飛ばしてくれて、一種痛快でした。最後の最後に引きつけられた。


 「トゥーランドットの罪と罰」、じっさいは表面ウケだけで現実味のない演出だったかもしれない。深く考えると言葉足らずでまだ説得力に欠ける。が、しかし、誰も踏みこまなかった新たな視点を持ち込んだ演出家アレックス・オリエさんの提起は、もしかしたら『トゥーランドット』史の新しい一里塚になるかもしれません。これからの上演の進化に期待を抱かせるものがありました。

 日本人客は相変わらず狂ったような「ブラボー」の絶叫で、終演後の余韻を台無しにしてくれた。


 【公式ページ】 トゥーランドット [新制作] 新国立劇場 オペラ
 ハイライト動画では 『誰も寝てはならぬ』 をほぼ聴けます。


 
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