FC2ブログ

【『ガラスの仮面』全巻】 2019.10.17 (Thu)

ガラスの仮面第13巻≪華やかな芸能界へ≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第13巻 ≪華やかな迷路(1)≫

ガラスの仮面~マヤ(白目・光)

 【アカデミー芸術祭、受賞!】

 アカデミー芸術祭・助演女優賞は… 『奇跡の人』 ヘレン・ケラー役の北島マヤに!
 月影、マヤと亜弓のふたりを幻の名作劇 『紅天女』 の主演候補として公式に発表。


 マヤの受賞でひとつのクライマックスを迎え、つづいて本作最大のキーワード 『紅天女』 が胎動のきざし。マヤも物語も…そして亜弓も、次の大きな段階へ成長していくのだろう。



 【大河ドラマ出演】

 マヤ、月影の後押しで宿敵・速水真澄の 「大都芸能」 入り。テレビ大河ドラマ 『天の輝き』 (作者オリジナル)の令嬢 「田沼沙都子」 役に大抜擢される。勝手が違うテレビドラマ撮影に戸惑いながらも役を作り上げていく。
 共演の人気青春スター里美茂が登場! マヤ、気さくな里美に恋心を募らせる (里美 「半分かじりかけだけど、あの子のならいいや」)。それがもとで里美親衛隊に妬まれたり演技が出来なくなったりと、波乱の予感。


 急転直下の展開で読者をやきもきさせた≪華やかな迷路≫の章がスタート。
 恋におちたマヤ、ついに演技ができなくなる! …これまでどんなイジメや試練にも無邪気な本能で乗り越えてきたが、頼みのアイデンティティ(=演技)が揺らぐとは! いつかはその日が来ると分かっていながらショックだった。(娘の思春期…まさに思春期を迎えた父親の気持ち!?…バカな、おれともあろうものが!)
 次14巻からライバルたちのいやがらせが本格化するが、むしろこの「演技ができない」ほうにハラハラさせられた (さらに16巻からは、別の理由で演技ができなくなる!)。
 そして、マヤの高い演技力にも冷淡なテレビマンの一言 「まだ若いのに生意気だねえ」 もグサッときた。もはやマヤひとりを中心に動く物語世界ではないのだ。せめぎあう思春期と大人社会の活断層が、これでもかとばかり描かれていく。



 ≪今週の「紫のバラのひと」≫
 マヤと真澄、受賞パーティでダンス。もののはずみで抱きついた瞬間、長野の別荘での感触(10巻)がよみがえる。(マヤ「あの夏のときの…まさか…?」 真澄「ラブシーンはまだ早いよ、チビちゃん」
 水城秘書、独断で「紫のバラ」をマヤに贈る。口論の末、思わず水城に手をあげる真澄。(「あの子を愛してらっしゃるのね」 「愛しているだと…? 11も年下のあの小さな少女を…」


 ・・・水城秘書の独断のおかげで、「紫のバラのひと」 の正体を伏せたい真澄のアリバイが成立。



 【マヤと亜弓の「恋」】

 一方の亜弓もテレビドラマに進出(オリジナル作 『虹の記憶』 聖子役)。『紅天女』 両候補のTVドラマ競演が世間の話題に。しかし亜弓は、共演者から 「まだ恋をしたことがない」 ことを見抜かれてしまう。
 マヤ「恋してる…?」 亜弓「恋してない…!」


 亜弓、お姫様ロールから大人びたウェーブ・ヘアに。
 巻末、マヤと亜弓の「恋」を並行させ、マヤ「恋してる…?」 亜弓「恋してない…!」 でしめる演出が実にニクイ。完全無欠と思われた亜弓の意外な弱点、そしてふたりがいかに「恋」を芸の肥やしにしていくのか、とても印象的なラストだった。
 恋・・・その果てに紅天女の恋が待っている…! ホッホッホホホ…!(第15巻、月影先生ふう)

 
関連記事
07:29  |  『ガラスの仮面』全巻  |  コメント(1)  |  EDIT  |  上へ↑

*Comment

■承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
 |  2019.10.22(火) 09:07 |   |  【コメント編集】

コメントを投稿する (ログイン不要/コメントは承認後に表示されます)

URL  未記入でもOK
コメント
パスワード  あなたの編集・削除用。適当な文字を。
内緒  管理人だけに表示
 

▲PageTop