【  NBA】 2018.01.07 (Sun)

【NBA2017-18】 スパーズ前半戦

SAスパーズ

 米プロバスケNBA2017-18シーズン、ひいきのサンアントニオ・スパーズの前半戦について――。


 ≪エース組≫
 エースのクワイ・レナードが昨プレイオフでの故障が長引いて出遅れ。12月に何とか復帰できたが完調とは言いがたい。彼個人に頼るのは組織型のスパーズにとっても健全だとは思えないので、無理せずじっくり治してほしい。
 一方で、その穴を埋めた若き頭脳派カイル・アンダーソンの成長がうれしい。こういう縁の下の「何でも屋」は、歴代の優勝チームに必ずいた才能だ。通好みの地味な存在ではあるが、往年の名脇役R・オーリーやB・ディアウの後継を歩んでほしい。

 守備職人にして3ポイント砲手ダニー・グリーンは、ひどすぎたここ数年のシュート・スランプから少しは復調したか。ただし平均得点2ケタには乗せてくれないと。役割の似るレナードが復帰したこれからが正念場。


 ≪フロントコート≫
 レナードと並ぶ二枚看板ラマーカス・オルドリッジは、エースらしく平均20得点超。ただし今季はインサイドの層が薄くなったので(D・リーが引退、D・デドモンとJ・シモンズが移籍)、本来これくらいやって当然。
 移籍2年目の大ベテラン、パウ・ガソルもベテランらしく安定しているが、年俸15億円は多い。同額でふたり雇えるならそっちを選びたい。

 ほか、点取り屋として鳴らしたルディ・ゲイが新加入。組織型チームに個人プレイヤーの補強は意外だが、ベンチから流れを変える攻撃手として、オジサン優等生チームにはいい刺激になっている。本来はSFだがPF兼任として「スモール・ラインナップ」時代のインサイドも任されている。
 同じく両フォワード兼任として、ラトビア代表の2年目ダーヴィス・バータンズも控える。「個」より「組織」に向いた典型的な欧州型プレイヤー。まともな戦力になるのはもう少しかかるか。


 ≪バックコート≫
 キャリアの最晩期にある2大レジェンド、トニー・パーカーマヌ・ジノビリは、時々休場しながら出場20分&得点10点弱。「チームの1ピース」に身を退いてうまく老いと付き合っている。ただしいつまでも彼らが目立ち、頼られているようではダメ。
 先発・控えどちらでも頼れるパティ・ミルズは、正PGのパーカーに代わって大事を任される場面も増えてきた。そのまま先発の座を奪うくらいの気概を見せてほしいとも思うが、楽天的で欲のない性格は彼の良さ。今までどおり控え組 「“セカンド・ユニット”の司令塔」 として、球団は正PGの後継探しにつとめたほうがいいのだろうか。

 第3の司令塔デジョンテ・マーレーとシューターのブリン・フォーブスの若手2年目コンビが、これまで全試合・一定時間に起用されているのは明るい。まだ未熟な彼らだが、あえて先発に抜擢されることで伸び伸びと経験を積んでいる(チームにとっても先発組と控え組の力量が均等になる)。まずは目の上のパーカー&ジノビリの数字超えを。大先輩に引導を渡すくらいが恩返しだ。


 ≪総評≫
 レナード以下、入れ替わりで故障者続出でも勝率6割台はさすが、グレッグ・ポポヴィッチHCの名やりくり・名采配。移籍組の穴を埋める若手の底上げは着実・堅実で、そのへんもさすがの球団運営だが、おもな補強がR・ゲイひとりでは話題や勢いに欠く。

 平均失点こそ今季も100点未満でリーグ首位だが、得点力はレナード不在が祟ってリーグの下半分グループに沈む。試合巧者の老獪さや威圧感は失せ、逆に2ケタ点差敗戦の試合数は'17年内で昨季の総数に並んだ。

 総じて現状維持がやっとのところ。大型補強のロケッツ、ウォーリアーズ、キャヴァリアーズらライバルたちには取り残された印象で、今季の優勝は厳しいだろう。復帰のレナードに無理強いができない以上、今からでもひとつ大きな爆弾補強を願いたいところだ。(・・・去るオフに噂された名司令塔C・ポールの獲得。30過ぎの超大物より若手獲得・育成のほうがスパーズらしいのにとあまり前向きに感じなかったが、今となっては惜しまれるくらいだ。)

 
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