FC2ブログ

【このアート!】 2009.05.23 (Sat)

阿修羅 vs ルーヴル

12754058064c0525ee25d10_import.png
(参考)

いま上野公園が熱い!

奈良興福寺の 『阿修羅』 展 と、17世紀 『ルーヴル美術館』 展。


巷ではすっかり阿修羅ブームですが、ぼくは男なので 「草食系」 にはあまり興味がありません。

それより脇役扱いの、精悍な鳥の姿をした迦楼羅 (カルラ) のほうがずっとカッコいい!


ただし阿修羅ももともとは、全身朱の極彩色と黒い巻きひげの 「肉食系」 ヴィジュアル。

ぼくには阿修羅そのものの美というより、積年の風化や はく落 ですらも

「味わい」 として愛でる日本人の美的感覚こそ、とても奥ゆかしく感じます。


そんな 『阿修羅』 展、少し前に奈良・興福寺まで見に行ったばかりなので、

混雑している今回は行かないつもり…。

◆  ◇  ◆

一方の 『17世紀ルーヴル』。 こちらはじっくり堪能してきました。

「光の魔術師」 レンブラントはもちろんのこと、ルーベンス、ベラスケス、

フェルメールら大家たちの 「光の名人芸」 にほれぼれ。


中でも一番の収穫は、ラ・トゥールの 『大工ヨセフ』 。

ろうそくの炎に照らされた幼イエスの満面の輝きと、父ヨセフの陰影の対比。

そして驚くべきは、明かりが透けて見えるイエスの指!

宗教的な暗喩うんぬんより、リアリズムに徹したドラマチックな光の演出が圧巻だった。

目玉作品のフェルメール 『レースを編む女』 が、すっかりかすんでしまったくらいです。


今回の展示は点数こそ少なかったけど少数精鋭。

常設の≪松方コレクション≫でシメなくても、じゅうぶんお腹いっぱいになりました。


『阿修羅』 は東京国立博物館、『ルーブル』 は国立西洋美術館。ともに6月中旬まで。
関連記事
21:26  |  このアート!  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

*Comment

コメントを投稿する (ログイン不要/コメントは承認後に表示されます)

URL  未記入でもOK
コメント
パスワード  あなたの編集・削除用。適当な文字を。
内緒  管理人だけに表示
 

▲PageTop