【日本映画】 2017.01.30 (Mon)

梶芽衣子さまに斬られたい

梶芽衣子『修羅雪姫』

   おとめ盛りの白肌を
   赤く染め散る修羅の花
   蛇の目に隠した恨みの刃
   女はとうに捨てました――


 永遠の怨み節・梶芽衣子さま主演による 『修羅雪姫』
 藤田敏八監督、1973年東宝。 東映じゃなくて東宝。


 何といっても、梶芽衣子さまの凛とした美しさ!
 現代的な強い女の目ヂカラ&メイクと、アップにまとめたたおやかな髪&楚々とした着物姿・・・。古今・和洋の絶妙な融合に狂わされんばかり。 興奮しすぎて鼻血出そうです。
 肩を斬られて二の腕があらわになるサービス・ショットに感謝感謝。

 憎き仇敵の娘をけなげに演じた、当時20歳の中田喜子さんも可愛らしい! 昔の映画やTVドラマでよくお見かけしますが、ほんとに美人なんだこのひとも。
 ふたりが交互に親のカタキと狙いあう、なんて続編・続々編があってもよかったのにな。


 殺された両親の仇を討つお話は、まぁ二の次。B級バイオレンスと言われればそれまで。
 でも冒頭、雪の小道の暗殺シーンには、日本映画が培ってきた端麗な様式美がしっかり継承されていて、うっとり酔わされるほどです。


 美しき復讐者が繰り広げるバイオレンス劇は、クエンティン・タランティーノ監督 『キル・ビル』 の元ネタになって再評価されるように。『Lady Snowblood』 はナイスな英題。
 タラ監督ならではの確信犯的キッチュなセンスは相変わらず面白かったけど、現代風のスピーディでリアルなチャンバラにしたので、残酷さもリアルに過ぎてげんなりさせられた。
 その点、本作の'70年代らしい、このくらいの 「血のりインク」 「貼りぼて人形」 まるだしのほうが肩がこらなくていい。海を文字どおり真っ赤に染める血糊の量には、環境破壊を越えて笑ってしまった。



 劇画の原作者でもある小池一雄さん作詞、平尾昌晃さん作曲によるコテコテの主題歌 『修羅の花』 も、冬の夜長にしみ入ります。

 「〽 涙はとうに捨てました~」

 芽衣子さまに斬られるには、芽衣子さまに涙を捨てさせるほどの悪さをしなくちゃいけないんでしょうか。おとこの人生、悩みは尽きません。


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タグ : 梶芽衣子 藤田敏八  テーマ : 日本映画  ジャンル : 映画

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