【アメリカ映画】 2015.07.05 (Sun)
『2001年宇宙の旅』ふたたび

BSで 『2001年宇宙の旅(1968米)』 をやっていました。
ごぞんじ、アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督によるSF映画不滅の名作。
サルが「道具を使う」ことを知り、それは同時に「殺人を犯す」ことにもなる”人類の夜明け”。
人間に反乱を起こす人工知能コンピューター”HAL9000”、みずから「完璧な存在」を追究するあまり、
次第に「感情」が芽生えていくという矛盾。「私は怖い・・・」
そして、『2001年』 といえば何といっても「♪パー、パー、パー」。
そう、テーマ曲に使われたリヒャルト・シュトラウスの交響詩 『ツァラトゥストラはかく語りき』!!
作曲は、ニーチェの同名哲学書に必ずしも沿った内容ではないそうですが、
この曲を用いたキューブリックの言わんとするところは、とてもニーチェっぽい。
あのチンプンカンプンな映画のラスト、自分が歳を取っていくさまを見つめ、やがて「スターチャイルド」に
生まれ変わる場面は、ニーチェの 「永劫回帰」 と 「超人」 思想に当てはめるとしっくりきます。
完璧になり損ねた機械知能ではなく、彼ボーマン船長が選ばれて、より高みの次元へと進化した。
・・・そうでしょ?もうそれでいいよ。
全編、へたに説明やセリフ・効果音を加えなかったことが、大きな功罪になった。 21世紀の現代でも格調高く、その映像と世界観に圧倒される一方で、内容は 「1回見ただけじゃ分からない (キューブリック談)」 ほど超難解に。
実際、このたびネットの映画サイトをのぞいたら、熱烈な信者から「??」な人までいろいろな意見が。
「分からない」「退屈」だった人は堂々とそう言ってほしい。また、自分なりの解釈があれば遠慮することなく発言して、議論を豊かに広げたらいい。今回、そっちの意見を読んでるほうが面白かった。
この映画を褒めなければ本当の映画ファンじゃないとか、逆にこの映画を語るヤツはカッコつけのインテリぶってるとか、サッパリ分からないけど世間が言うから好きな気でいるとか、そういうお互いを理解しない対立や、周りに倣うだけの思考の放棄は醜く不毛だ。
西暦2001年を越えた今日、人類はそのくらいは克服して、新たな高みへと進化してほしいものです。
・・・と、今回はそんな事を感じました。また何年か後に観て、思ったことを書きつらねます。
20××年につづく・・・
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この作品の評価もそうですが、時は米ソ冷戦時代、「2001年」に対抗して作られた。ソ連の「惑星ソラリス」も面白い!!音楽もバッハだし、カンヌも審査員大賞だし、自分の○に◯回も◯◯される(笑)主人公が渋いです!!私が感じたのは「原罪」かな。お暇でしたら、是非是非。


私も観ましたよ(今回は吹き替えで)。
自分が、宇宙の中の銀河系の中の地球という惑星の中の日本という国のそのまた小さなこの町に生きているんだ、ここがおれの故郷なんだ、ということを肌で感じさせてくれた作品でした。
また、おじゃまいたします。