【このアート!】 2014.11.21 (Fri)
ウフィツィといえばボッティチェリ

上野の東京都美術館で開催中の 『ウフィツィ美術館展』。
かのメディチ家がつくらせたルネッサンスの至宝の数々。それらを一手に受け継いだイタリアを代表する美術館ですが、意外にも日本ではじめての本格展とか。
とにもかくにも 「ウフィツィといえばボッティチェリ」・・・
・・・その2大傑作 『ヴィーナスの誕生』 と 『春<プリマヴェーラ>』 はさすがに来ていませんが (来てりゃ世の中ひっくり返ってるよね)、もうひとつの代表作 『パラスとケンタウロス』 は晴れて来日してくれました。(上の写真)
『春<プリマヴェーラ>』 もそうですが、女性の体のラインなり肉付きの不自然なこと。ケンタウロスの首のかたちもヘンなので、ボッティチェリって実はヘタだったんじゃ?とすら勘ぐってしまいます。(当時は工房の分業制なので、今のマンガ・アニメ界にもある「作画崩壊」ってやつかもしれない。)
晩年は、「メディチ・バブル」 の反動で起こった超・禁欲ブームに感化され、自作の数々を火にくべて喜んでいた歴史的アホな人。一時の熱狂から覚めた時はすでに遅し。フィレンツェも彼ボッティチェリも、次世代のダ・ヴィンチやミケランジェロらローマ派に時代の主役を明け渡してしまっていた。
でもそれを抜きにしても、名作群の代表者・シンボルとして他に代わりのない圧倒的な存在感と求心力。やっぱりポスターや教科書の表紙はこの人でなくちゃ。一方で親しみやすいというか、俗っぽい素顔が伝わってくるような人と作風だから不思議なんです。
もちろん、「ウフィツィといえばボッティチェリ」 だけではありません。
ボッティチェリの師匠フィリッポ・リッピの、おごそかさと血の通った人間味が同居する宗教画や、ルネサンスをしめくくる巨匠ヴァザーリの重厚・華麗な大作も素晴らしかった。むしろ今回、こっちのほうが収穫だった。(本音を言うなら、ラファエロのやわらかく美しい 『ひわの聖母』 や、ティッツィアーノの挑発的・官能的な 『ウルビーノのヴィーナス』 、このあたりも来てくれたらもっとボリューム満点、腹持ちもよかったのだけど・・・。)
以前、現地のウフィツィに行ったことがあるのですが、ミーハーな、観光旅行的な見かたをしただけでした。今回も出品が少し物足りなかった。だからもし 「3度目のウフィツィ」 にめぐまれるなら、もっとゆっくり、1週間くらい現地に通いつめて楽しみたいです。
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mimiha |
2014.11.21(金) 09:42 | URL |
【コメント編集】
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(何故か勝手にブラボー様、などと呼んでしまったw)
ジャンルの広さに目まいがしそうだけれど、嬉しく拝見
しております。