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【全世界音楽】 2014.10.28 (Tue)

「アローン・アゲイン」は「また一人」?

ギルバート・オサリバン『アローン・アゲイン』


 あまりにポピュラーすぎる名曲、ギルバート・オサリバンの 『アローン・アゲイン』。1972年。
 
 朝日を浴びながらモーニング・コーヒーでも・・・みたいな、さわやか界を代表する名曲のイメージですが(じっさい朝のTV番組でかかっていた!)、じつはとことんネガティブで暗~い青春を歌っています。
 ごく簡単に訳してみました。


  この先イヤな気分が続いていたら、
  いっそ高い塔から飛び降りてしまおう。
  バラバラになる気持ちをみんなに教えてやるんだ。
  彼らは口々に言うだろう。
  「なんてひどい」 「女の子にすっぽかされたんだ」
  「もうこんな所にいられない」 ってみんな帰っていくだろう。
  ぼくも結局帰ったけど。
  ・・・あぁ、またひとり。やっぱりね。



 2番になると 「神様なんているのかよ。いてほしい時に何してくれた?」
 3番は両親を失った日のことを振り返る。
 ・・・揺れ動く思春期の心。それはいつ外れるか分からない、もろく危なかしい支えに引っかけただけの振り子のよう。

 日本人で原詞を分かって聴いている人、どのくらいいるでしょうか。
 ちなみに本国の英米では、同じオサリバンの代表曲でも、もう少し大人になった 『クレア』 のほうが人気なんだそうです。

♪  ♪  ♪

 ところでもうひとつ、この曲には日本語翻訳版も作られているのをご存知でしょうか?
 訳詞・なかにし礼、歌・九重佑三子・・・、歌っていただきましょう、その名も 『また一人』
 迷曲珍曲として、伊集院光さんのラジオ企画から生まれたCD 『おバ歌謡』 に収録されています。

 「私としたことが あなたに棄てられて・・・」

 原曲のゆがんだ暗さからはなんかズレてる、男に捨てられた女の物語。⇒Google検索
 でも 「私としたことが」 ってとこからハートをつかまれた。思わずムムッと身構えた。どんな女なんだ?と想像させるところが、いかにも「なかにし」マジック。

 死のうとしたところを止めてくれた男と恋したけれど、つまらなくて私はまた一人・・・

 ぼくは好き好き! 名・訳詞!
 ああなってこうなって、ああしたらこういうことがあったけど・・・。言葉が止まらないからグイグイ引き込まれていくんです。
 しかもさらりと後を引かない。「つまらなくて」 男を取っかえひっかえする女の刹那的な生き様は、ザ・なかにしイズム。

 「もとの詞とぜんぜん違う」 と笑うのも楽しいけど、原曲どおりにまとめればエライんじゃないんだ。既成のみじかい曲の中にこれだけの新しいドラマ、あぁ作詞家のプロの仕事とはこういうことかと感嘆しました。
 

【続き・・・】

 
 僭越ながら、天下のなかにし大先生へ、アンサーソングの真似ごとをしてみました。さっそく聴いてください。(1、2、スリー、ホー)


  私としたことが あなたに棄てられて
  生きていることが 空しくなっちゃって
  また死んじゃおうかと 思ったときに
  「やり直そう」って 突然の あの電話
  お化粧もわすれて
  雨の中とびだして あなたの胸で 泣いたけれど
  つまらなくて 今日からまた わたしはひとり


 センキュー。
 日本語に乗せるのがとてもむずかしい。なかにし大先生のツメの垢を煎じて精進します・・・。

 ・・・今まで 「阿久悠信者」 って言ってたけど、心を入れかえます。

 
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00:21  |  全世界音楽  |  コメント(1)  |  EDIT  |  上へ↑

*Comment

■ありがとうございます☆

ギルバート・オサリバン、懐かしくて、心がフワッと温かくなりました♪
音楽っていいですよね♡
初めて訪問させていただいたのですが、あらためて色々と拝見させていただきたいと思います!
(京都・奈良とか、気になりますぅ〜♡)
ありがとうございます☆
あたち |  2014.11.01(土) 00:00 |  URL |  【コメント編集】

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