【この本!】 2014.10.10 (Fri)
秋の漢詩をどうぞ

白居易 『新秋』
西風飄一葉 西風がひとひらの葉をひるがえし
庭前颯已涼 庭先をさっと涼しく吹き抜ける
風池明月水 風の池には月明かりの水面
衰蓮白露房 枯れゆく蓮には白露をつけた房が
其奈江南夜 あぁ、江南の夜をどうしたものか
綿綿自此長 ただ綿々と夜が長くなっていくだけだ
・・・秋、日に日に早まっていく夕暮れ。
気が付くといつも空は暗く、夏好きなぼくにはこの上なくさびしい時間帯です。 涼しくていいかな、くらいに思っていた秋が、いつからか恨めしく思うようになりました。
ここぞとばかり主役を気取る、月の澄んだ明かりもなぐさめにはなりません。
同じ白居易の 『暮立』 より、最後の一節・・・
大抵四時心総苦 たいていは四季それぞれに物悲しさを感じるものだが、
就中腸断是秋天 中でも断腸の思いにさせられるのはまさに秋だ。
冬至を過ぎればこっちのもの。それまではいっそ、夜なら夜で沈んでほしい秋の夕暮れです。
- 関連記事
-
- 谷崎恐怖症~『春琴抄』~
- 秋の漢詩をどうぞ
- シェイクスピアの女たち
| このページの上へ↑ |

