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【クラシック音楽】 2014.07.21 (Mon)

立ち上がれ!ブラームス弦楽六重奏曲

ブラームス『弦楽六重奏曲』カザルス
(パブロ・カザルス盤)
 
 つらく苦しいときに勇気がわくクラシック曲・・・といえば、やっぱりベートーヴェン 「不滅の」 9大交響曲でしょうか。 でも規模の小さな室内楽にもアツい曲はあります。

 ブラームスの 『弦楽六重奏曲第1番』、その第2楽章!

 止めどなくあふれる若く甘美なロマン。ブラームス自身、巨人ベートーヴェンの偉大な影からしばし離れ、音楽の庭で自由に遊ぶ姿が想像できます。
 特に第1番2楽章は、やられてもやられても立ち上がる不屈のヒーローみたいで、いかにも日本人好み。『ナウシカ』や『エヴァンゲリオン』あたりがパクって・・・いや引用してそう。
 この 「1の2」 を中心に、歴代の名演奏を聴き比べてみました。


 ≪ベルリン・フィルハーモニー八重奏団員 (フィリップス/1966年)≫
 カラヤン全盛時のベルリン・フィル団員による演奏。
 ひとりひとりの高い技量、確かなアンサンブル能力はさすが。いかにもブラームス的な、虚飾を排した重厚な響き。端正に整いすぎていて胸かきむしるような情動<エモーション>には欠けるが、模範演奏というべき安定感と精巧さ。
 ≪amazon試聴≫


 ≪アマデウス弦楽四重奏団 (グラモフォン/1966年)≫
 ベルリン・フィル盤より軽やかで歌心がある。特に 「1の2」 は他の演奏より鋭く速い。青春の、行き場のない叫びと涙が胸に突き刺さるようで、ぼくはこっちのほうが好き。
 ≪amazon試聴≫


 ≪カザルス、スターンほか (ソニー/1952年)≫
 老カザルスのもとに若き日のスターンらが結集。それぞれが個の強いソリストだけに、アンサンブルは二の次。録音も古い。
 でも魂から魂に直接訴えかける、このふるえるような興奮はなんだろう!? 人生が、大地が、再生への一歩が、目の前に広がるような感動を覚えた。 なるほどこれがカザルスか。今まで音の古さから敬遠していた彼の真髄をはじめて体感できた。
 ≪amazon試聴≫ (CD収録は『第1番』だけで別曲がカップリング)



 ・・・「1の2」に思い入れがなく、全曲通しての普段聴きならベルリン・フィル盤、一期一会の感動に賭けるならカザルス盤かな。
 アマデウス盤ほかは、それぞれのお好みで「ベスト」が見つかるでしょう。アルバン・ベルク盤やスターン&ヨーヨー・マ盤も聴いたけど、ぼくにはあまり届かなかった。

 
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