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【ニュース&カルチャー】 2014.07.28 (Mon)

NHKドキュ『生理用ナプキン製造機を作った男』

ムルガナンサム - Google 検索


 NHK-BS世界のドキュメンタリー 『生理用ナプキン製造機を作った男』 という作品に、とても心を動かされました。
 インド製作。

 女性そして月経への偏見が根強いインド社会。貧しく力のない女性たちにも、安くて清潔な 「生理用ナプキン」 を届けようと立ち上がった男性の話。
 シンプルな金型機械さえあれば、そこに布と繊維綿をプレスするだけ。何より、それを女性たち自身にゆだねることで雇用創出にもつながる・・・。

 途上国に伝え、援助すべきことはいろいろあるでしょうが、男のぼくには 「生理用ナプキン」 という発想はまったくもって考えもしなかった! でもそうだよな、女性たちにとってはごくごく身近な生活の手足だったんだ!

 しかしその男、ムルガナンサムさんの道のりは厳しい。
 いちおうテレビCMでも宣伝されてはいる専用ナプキンは、ひと握りの豊かな人だけのもの。 偏見や羞恥の中で、貧しい女性たちは粗末なボロ布を隠すように洗い、不衛生なまま繰り返し使うしかなかった。(中には新聞紙や葉っぱまで!)
 ムルガナンサムさん自身、奥さんが難儀するさまを見かねて立ち上がったそうですが、周りからは白い目で見られ、一時は奥さんその人にも逃げられてしまう。

 でも彼の信念は揺るがない。カメラの前で熱く語り、各地を精力的に飛び回る彼の表情はいつだって明るく、ユーモアをたたえ、そして力強い。


 長い試行錯誤の末、女性たちが簡単な訓練だけで扱えるナプキン製造機は完成。コストは1枚80円。
 工場での大量生産ならもっと安くできるでしょうが、女性の生理という 「タブー」 に風穴を開けた功績、そして彼女たちが手にした 「自立」 という誇りは、お金には換えられない価値を生みだしました。

 そして今、ムルガナンサムさんの新しいビジネスは、インドじゅうの小村はもちろん、海外にも展開するほどの成果を遂げているとか。しかも大手資本の口出しを断り、どこまでも名もなき貧しい女性たちの力だけに絞って。
 彼の話を聞いて思ったことは、尊大に決めつける男目線が最後までなかったこと。あくまで目指すのは 「女性の解放」、それこそ世界が前進していく原動力になるという確信!


 同じ枠で放送されていた 『インド代理母』 ドキュメントでは、初潮を迎えたばかりの少女が、お金のために 「代理母出産」 させられる話を取り上げていた。うまい話に乗せられて傷ついた女性が、別の少女をあっせんする側に回る悪循環を描いていて、やりきれなさだけが膨らんでいった。

 それだけに、草の根から育ったムルガナンサムさんのソーシャル・ビジネスに、小さな希望の光を見る思いでした。ぼくも何かできないだろうか?
 何回か再放送されているみたいだけど、ぜひNHK以外の信頼できる媒体でも見せてほしいです。
 

【続き・・・】

 
 途中、ムルガナンサムさんは日本のトップメーカーも訪ねている。
 ・・・が、ナプキン1枚800円! いくら高機能・高品質であっても、その時点でもはや彼の心ここにあらず。最初から言ってるとおり、あたしゃ大企業さんとは違うんだって。求められるコストは800円の10分の1以下。自然素材ではないポリマー樹脂の使用も話にならない。
 この来日は、共同制作のNHKがお膳立てしたのだろうか? この頃やたら 「日本が世界に誇り」 たがっている最新技術でビックリさせるつもりだったのだろうが、完全にトンチンカンで浮いた場面に終わった。

 あと、今やNHKでもめっきり少なくなった良質・良心的な番組。この海外ドキュ枠でも幼稚な作品選びが目立つ。(作中 「ニッポン」 が扱われようものなら、中身がなんだれ尻尾をふって買い付けているようだ。)
 とくに、力の足りないC級吹き替え声優の起用はやめてほしい! 字幕でいい字幕で。ヘッタクソな演技と日本語訳はかえって迷惑だ。ぼくは文字放送ごと録画して原語で見ている。

 
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