【日本映画】 2013.12.16 (Mon)
小津安二郎をみたけれど (1)

若い頃はまったく好みじゃなくて、最近ようやく魅力が分かるようになったばかり。 そこで・・・
『大学は出たけれど (1929松竹)』
『落第はしたけれど (1930)』
『大人の見る絵本/生れてはみたけれど (1932)』
初期の喜劇、「~けれど」 シリーズ?3部作を、このたびはじめて観ました。 すべてサイレント。
『大学は出たけれど (1929)』
戦前の大恐慌の時代、職にあぶれた大学出の若者が、新妻の励ましで一念発起するお話。
プライドばかり高くて働く気のないような主人公のダメっぷり、現代のニートそのまんまじゃん。
もとは長編だったが、今は10分程度に編集されたものしか残っていないとか。まぁそういう程度の小品。
『落第はしたけれど (1930)』
卒業試験にのぞむ大学生たちの青春劇。
序盤のカンニング大作戦がドタバタ・ギャグになっているのでしょう。当時の大学生ってずいぶん子供っぽいなあ。'70年代の高校ドラマ。今の中学生だともうこっ恥ずかしいような青春描写。
5人の下宿仲間のうち、いちばん要領が良かったはずの主人公(斎藤達雄)だけが落第・・・。
泣いて同情してくれる仲間と、あっけらかんとしている当の主人公の 「あべこべ」 で笑わせるのかな、なんて思ってたけど、(恋人との「ネクタイ」のやりとりなど) ちょっとシリアスに傾きすぎてお話に乗りそこねてしまった。
それでも、なんやかや言いながら大学に残って楽しくやってる主人公と、就職口が見つからず昼間から鬱屈としている仲間たち――
「こんなんなら、何もあわてて卒業するんぢゃなかったな」 っていうオチがおかしかった。
喫茶店のマドンナ役の田中絹代さんが可憐です。そして下宿仲間のひとり(白シャツ)はあの笠智衆さん。当然ながらおふたりとも若い!
・・・長くなったので 『生まれて…』 は(2)次の記事へ。
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