【JAZZ】 2014.01.15 (Wed)
『ムーン・リバー』をジャズ・メッセンジャーズで

アルバムは1961年の 『ブハイナズ・デライト(Buhaina's Delight )』 に収録。・・・ということは、同年 『ティファニーで朝食を』 公開すぐのカバーだったんだ!
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今だったらミーハーになりかねない、あまりにポピュラーすぎるスタンダード曲。でもそこは、ブレイキーおやじの豪快に轟く “ナイアガラ” ドラムがめちゃくちゃカッコいいんだ! これがスリリング&どかーんと効いてる。これだけで惚れた。(上の試聴ページでは聴けないけど、代わりにタイトル曲『Bu's Delight』が同じくらいかっこいいよ!)
音楽監督ウェイン・ショーター(sax)の音作りも素晴らしかった。今まで、優等生すぎてあまり面白みを感じなかったショーターですが、ようやく魅力が伝わった。
ジャズ・メッセンジャーズといえば、先代のリー・モーガン(tp)やベニー・ゴルソン(sax、音楽監督)が活躍したファンキーばりばりの'50年代が大好きなんですが(『モーニン』がつとに有名ですね)、「新主流派」 と呼ばれる若い才能を迎えたこの第2次黄金時代は、打って変わって知的なスウィング感、やわらかさと洗練を感じさせてくれます。
続くトランペットは、ぼくの好きなフレディ・ハバード。ほとばしるペガサス流星拳を期待したけど意外とおとなしめ。
・・・自分は好きなだけタイコ叩いているように見えて、時代時代であれだけのスターを発掘して、その才能に身をあずけた御大ブレイキー。あらためて親父っさんの目利きぶりと寛大さに感服つかまつりました。
だからメッセンジャーズ・ファンはやめられない。
【続き・・・】
ファンキー&エキサイティングな黄金の 「ハード・バップ」 '50年代を終え、一部が 「フリー・ジャズ」 や 「モード・ジャズ」 など前衛・先鋭に傾いていったこの時代。それらを 「いいとこ取り」 しながら、知的なバランス感覚のもとにジャズの新しい王道を切り拓いていった新世代のスターたち。
プロレスでいう 「正規軍」 みたいなもんか。
オードリー・ヘップバーン主演の映画 『ティファニーで朝食を ('61米)』 より
ヘンリー・マンシーニ作曲 『ムーン・リバー』
アート・ブレイキー (Drums)
フレディ・ハバード (Trumpet)
ウェイン・ショーター (Tenor Sax)
カーティス・フラー (Trombone)
ジミー・メリット (Bass)
シダー・ウォルトン (Piano)
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
1961年 『ブハイナズ・デライト<Buhaina's Delight>』 に収録 (ブルーノート)
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はじめまして。Butchと申します。お詳しそうですね~。私はJazzVocalが大好きなのですが新旧問わずオススメのSingerをお教え下さい。宜しくお願いします。
Butchさん、先日記事にした無料のインターネット・ラジオだと、レジェンドから最新のボーカルまで聴き放題。きっとお好きな歌手が見つかりますよ。
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nacchann0904(管理人) |
2014.01.23(木) 19:17 | URL |
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