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【アカデミー賞全作品】 2013.09.23 (Mon)

『西部戦線異状なし (1930米)』

第3回アカデミー作品賞~~反戦映画の原点

03 西部戦線異状なし

 ≪感想≫
 ずいぶん前、10代の前半に観た時には、有名なラスト・シーンをのぞけばほとんど印象に残らなかった。愛国心をあおって教え子を戦地に送り出す教育の恐ろしさ、戦場で人間ひとりが死ぬことの軽さ・意味の無さなど、当時はそこらにあふれる当たり前のメッセージだったからだ。
 むしろ、その重みを実感せずにはいられない今日、「今こそ必見の作品」 と言わねばならないのは悲しいことだ。

 (※)本作には'79年リメイク版があり、そのラストは本作以上にうならされた(以下ネタバレ・・・有名な蝶々のシーンの次、主人公が死んでるのに「西部戦線異状なし」という報告)。ぼくは新旧両方観ていたので混同していたみたいだ。

 オスカー度/★★★
    満足度/★★☆



 『西部戦線異状なし (1930米)』

 監督/ルイス・マイルストン
 主演/リュー・エアーズ (ポール)
     ルイ・ウォルハイム (カチンスキー)
     ウォルター・ブラウン・ロジャーズ (ベーム)
     ベン・アレクサンダー (ケンメリヒ)

 ≪あらすじ≫
 第一次大戦下のドイツ。教師が説く愛国心に胸を熱くしたポールたち学生は、勇んで軍に志願する。しかし鬼教官のしごきを経て赴いた実際の戦場は、想像を絶する苛烈なものだった。親友は次々と命を落とし、生身の敵兵を殺したポールもまた、理想と現実のはざまで苦悩する。

 ≪解説≫
 人気作家レマルクの世界的ベストセラー小説を映画化、反戦映画の先がけになった名作。
 当時最新の技術を駆使した大掛かりで臨場感あふれる戦場のシーンは、世界恐慌を経てファシズム台頭へと向かう時代にあって、世界中でセンセーションを巻き起こした。
 比較的静かな語り口ながら、主人公に「戦場には嘘がない」と言わしめる皮肉・・・。そして皮肉といえば何より、痛烈極まりないラスト・シーン(※上記)にうならされる。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、監督賞の計2部門受賞。
 (他の作品賞候補 『結婚双紙』 『ラブ・パレード』 『ビッグ・ハウス』 『Disraeli』)

 トーキー導入や同賞の創設などハリウッドの変革・混乱期にあって、良識ある選考として語り継がれている。(後に『オーシャンと11人の仲間』なども手がけた)職人監督マイルストンは、第1回のコメディ監督賞(『美人国二人行脚』)に次ぐ受賞。



 『ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT』

 製作/カール・レムリ Jr.
 監督/ルイス・マイルストン
 脚色/マックスウェル・アンダーソン、デル・アンドリュース、ジョージ・アボット
 原作/エーリッヒ・マリア・レマルク
 撮影/アーサー・エディソン
 音楽/デヴィッド・ブロークマン (音楽は再上映時に挿入)

 ユニヴァーサル/131分(完全版)

 
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