【京都・奈良&和ふう】 2013.12.06 (Fri)
遅ればせのお茶会
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(別のお宅)
冬に向けた 「炉開き」 のこの季節、いつもは裏方の力仕事専門で、あとでごほうびにお茶を
点(た)てていただくのですが、今年はあれこれ都合がつかずお手伝いできませんでした。
代わりのこの日は、いっぱしの 「お客」 として。えらそうに。
女性のお客には 「萩」 や 「唐津」 のようなスマートで洗練された茶碗が好まれますが、
ぼくはシブくて重厚質朴な 「黒楽」 や 「瀬戸黒」 のたたずまいが好き。
ロクロを回して正確に描いた円ではなく、「手づくね」 で一瞬を切り取った不完全な世界観。
下ぶくれの曲線は赤ちゃんのほっぺのようでもあり。手のひらに包まれた宇宙のやわらかさ。
その瞬間は、亭主であるお師匠との対峙だけではなく、茶碗との対峙でもあります。
この日、庭の紅葉はまだ色半ば。
それでも暖かい西陽が紅葉の色を透かして、影を黄金色に染めていました。
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