【日本映画】 2013.01.09 (Wed)
おいしい映画 『南極料理人('09)』

無料BSチャンネルのTwellVでやってた映画 『南極料理人』(2009) がおもしろかった。(いつかまた再放送するらしい。)
監督・脚本/沖田修一、主演/堺雅人。
はるか南極基地の隊員たちの食生活をひたすら、ただひらすら描く。
味気ない缶詰やレトルト食品のイメージがあったけど、びっくりするほど何でもあるんだねえ。
刺身から本格フレンチから。夜はシェーカー振ってカクテルなんか作ったりして (スナックの電飾看板まで!)。歴代の隊員たちによる蓄積の賜物なんでしょう。
ストーリーは、とくに大事件が起こったり極地任務の重要さを声高に主張するわけじゃないけど、ただ作って食べてるだけで何だか気持ちがいい。ひとつひとつの小さな出来事に笑いのセンスが利いていて、2時間あっという間でぜんぜん飽きなかった。
ドクター役・豊原功補さんの、子供っぽいプチSぶりがおかしかった。肉の塊に油ふって火をつけて、「どうしよ、楽しい!」 と主人公を追いかけ回すシーンが好き。 ひまだね~。
また、きたろうさん演じるいい年こいたオッサン (しかも隊長!) が、「ボクの体はラーメンでできてるの」 と涙したりして、おかしかったり気の毒だったり。終盤、思わぬヒントを得てたどりついた感動?のラーメンには、ちょっとだけ「おぉ~」。
あんな極地に1年以上も閉じ込められたら、そりゃ気持ちがヘンにもなるし、いざこざだって起きる。でも物語は決してシリアスな方向に突き詰めない。みんないつの間にかいつもの生活に戻って、メシ食ったり笑いあったり、またイガミあったり・・・。
ありがちな、過酷にして崇高、お涙頂戴 『プロジェクトX』 話にしなかったのに拍手拍手。 あのとんでもない環境下で、どこまでも 「ほのぼの」 感を貫いたのが逆転の発想で新鮮だった。(冒頭からしてその手のパロディ。けっきょくマージャンの話だった、というオチ。)
・・・ただ最後の「清水さん」だけは余計だった。オタクっぽい願望が気持ち悪かった。こういう話のつくり、最近よく見るね。
でも評判どおりの傑作。何度観てもおもしろい。
『南極料理人』 (2009年、東京テアトルほか)
監督・脚本/沖田修一
原作/西村淳
出演/堺雅人、きたろう、生瀬勝久、豊原功補、高良健吾ほか
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ご飯も本当に「え?そんなのも?」っていう位いろいろなものがあって、そして美味しそうでしたー。
特に、あのラーメン。みんなで「ずずずーっ」って無言で食べるシーン良かったなぁ。もちろん、隊長の「ぼくの体は・・・」ってやつも。(^▽^)/
おっしゃるとおり、「ほのぼの」感が素敵な映画でした♪