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【クラシック音楽】 2012.11.21 (Wed)

無限 トリスタンとイゾルデ

『トリスタンとイゾルデ』
フルトヴェングラー版


 オーストラリア行き飛行機の長旅に、よくワーグナーをお供にしている。

 楽劇 『トリスタンとイゾルデ』 全曲。
 CD4枚の計4時間超。

 同じフレーズを手を変え品を変え、ひたすら繰り返される 「ライト・モチーフ」 の技法。
 官能と陶酔の無限ループに身をまかせれば、気圧の低い上空で、ぼくの血潮はあっという間に煮えたぎる。


 【フルトヴェングラー&フィルハーモニアO.(1952年)】
 ドラマのスケール感、恍惚のうねりはさすが他の追随を許さない。これぞ正統ロマン派の極致! ただ歌手陣がオジサンオバサンくさい。昔のドイツオペラってこんな感じだったなあ、という艶っ気のなさ。でもやっぱりここに帰ってくる伝説的名演。

 一方、名演とされる「草食系」クライバーの盤は、何がいいのかさっぱり分からない。
 ひとつひとつの音は丁寧で美しいが、愛と生き死にの迫力がまったく!伝わらない。NHK大河みたい。ただ人気指揮者のブランド力はあるので、普段着感覚でさらりと聴き流すにはちょうどいいかも。歌手陣は好演。
 カラヤン盤も違った。 ほかバレンボイムを聴いてみたいな。



 DVDプレーヤーは手荷物に入れていいの?
 座席に電源はないの?
 にべもなく乾いた機内で、むせび、すすり・・・
 我を忘れて・・・
 この無上の悦びよ!

 
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