【ヒッチコック全作品】 2012.11.14 (Wed)
『おかしな成金夫婦<リッチ・アンド・ストレンジ>(1932英)』

≪感想≫
こんな身勝手なダメ亭主。ヒッチ自身をかなり投影しているそうですが、ヒッチもズバ抜けた映画の才能がなければ・・・まさにこんな男だったのでしょう。ヒッチは作品の不評を役者のせいにしていますが、八つ当たりもはなはだしい。
ヒッチおよびアルマ脚本の純コメディ作品はおもしろくない。彼らが作る 「笑い」 は、場つなぎのスパイスくらいがちょうどいい。
A・ヒッチコック監督第14作 『リッチ・アンド・ストレンジ(1932英)』
(その他の旧題 『金あり怪事件あり』)
出演/ヘンリー・ケンドール (フレッド・ヒル)
ジョーン・バリー (妻エミリー)
パーシー・マーモント (ゴードン中佐)
ベティ・アマン (王女)
エルシー・ランドルフ (メガネ婦人)
≪あらすじ≫
倦怠期を迎えたフレッドとエミリーのヒル夫妻に、親戚から大金が譲られた。ふたりは心機一転にとアジアへの優雅な船旅に出かけるが、そこでエミリーは紳士的なゴードン中佐に、フレッドは某国の王女に惹かれていく。
≪解説≫
東洋のロケ映像をバックに、ヒッチと妻アルマ(脚本)の夫婦生活をそのまま題材にしたライトコメディ。ヒッチ自身は本作がお気に入りだったが、観客には受けなかった。初盤に羅列される船酔いのシーン(ヒッチは船酔いしながらプロポーズした)やパリの踊り子の大胆さに驚くシーンなどは、ヒッチ夫妻の個人的なエピソ-ドである。
妻役のJ・バリーは、イギリス映画史上初のトーキー作品であるヒッチの 『恐喝<ゆすり>('29)』 で、ヒロインの声の吹き替えを務めた女優。
≪ヒッチはここだ!≫
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『RICH AND STRANGE』
監督・脚本/アルフレッド・ヒッチコック
脚本/アルマ・レヴィル、ヴァル・ヴァレンタイン
撮影/ジョン・J・コックス、チャールズ・マーティン
音楽/ハル・ドルフ
製作/ジョン・マックスウェル
ブリティッシュ・インターナショナル・ピクチャーズ社 83分
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