【ニュース&カルチャー】 2012.10.13 (Sat)

高橋和利さんとジョン・ガードンさん

 
 再生医療研究の山中伸弥さんが2012年のノーベル医学賞を受賞しました。
 その陰で、申し訳程度ながら、教え子で助手の高橋和利さんも取り上げられています。

 万能の 「iPS細胞」 の作成。その突破口を開く数々のアイディアを生み、実際にラスト・ピースを突き止めたのが高橋さん。 論文も山中さんと連名。 彼なくしてiPSは生まれなかった、といっても過言ではありません。

 「受賞は3人まで」 規定のうち、ひとつを空席にするなら高橋さんも入れてほしかった、という関係者の声ももっともです。 科学界はまだ、「助手の手柄は教授の手柄」 がはびこっているのでしょうか。
 国内外から若手奨励の賞が贈られ(ぼくは数年前それで知った)、このたび山中さんも彼の名前を挙げて、功をねぎらい感謝していたのが救いでした。


 それから、同時受賞した 「クローン技術の父」 ともいえるジョン・ガードンさん。
 受賞はまだだったのか。 山中さんのスピード受賞に比べて、かれこれ半世紀かけての受賞。人生の坂道まわり道、いろいろあるものだと感慨深いものがありました。

 子供の頃、この方のクローン技術で生まれたカエルの写真を見て、グロテスクでぞっとしたのを覚えています。 ふつうと同じカエルには違いないのだが、見てはいけないものを見てしまったような不気味さ。
 その後クローン技術の正しい知識に触れ、すばらしさも問題点もきちんと受け入れられるようになりました。自分で学ぶことってやっぱり大事。


 「Gurdon」 も 「Yamanaka」 も 「Takahashi」 も、その他賞から漏れた多くの研究者も、ひとしく立派。 「日本人だからバンザイ」 なんて狭い価値観に引きこもる事なく、真摯に冷静に科学の進歩を学び、助けていきたいという思いを新たにしました。

 とにもかくにも、皆さんおめでとうございます。

 
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