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【クラシック音楽】 2012.05.22 (Tue)

フィッシャー・ディースカウと私

フィッシャー・ディースカウ
(これも代表的名演・マーラー『さすらう若人の歌』)


 20世紀最高のバリトン歌手、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウさん。

 世に 「C D」 なるものが登場した時、父が買ってきた我が家のC D第1号が、モーツァルトのオペラ 『フィガロの結婚』 でした。 カール・ベーム指揮の名盤中の名盤。

 御大F・ディースカウは伯爵の役。 ワガママすぎて懲らしめられるどうしようもないお殿様を尊大に、でもイヤみなく軽やかに。
 オペラでは脇役が多い印象ですが、第3幕のアリア 『わしがため息をついている間に』 など、思わずハッと引き締まる存在感。 ここだけ録音サウンドが厚く聞こえたのは気のせいだったか。

 それから、ぼくが自分のお小遣いでC Dを買うようになったその3枚目が、彼の代表作でもあるシューベルトの歌曲集 『白鳥の歌』 でした。(ちなみに1、2枚目はリストとワーグナー)
 名曲 『セレナーデ』 の、胸かきむしるような青春の情動。 多感な年のころを揺さぶる巧みな歌心。 ぼくにとって 「フィッシャー=ディースカウ」 といえば、思春期の青臭いイメージと共に思い出される声と名前になりました。


 ドイツの音楽全史を網羅する膨大なレパートリー。万人を納得させる確かな表現力・説得力。 あれもこれもと、「そこにいて当たり前」 な人だっただけに、あらためて振り返るとかえって言葉に迷ってしまいます。

 重厚だけど柔らかい。気高いのに親しみやすい。最高峰なのに偉ぶらない・・・。

 不思議な魅力の大巨星でした。
 享年86歳。どうぞ安らかに。

 
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19:34  |  クラシック音楽  |  コメント(1)  |  EDIT  |  上へ↑

*Comment

亡くなった父が「白鳥の歌」が好きで、私も子供の頃よく聞いていました。
まだレコードの時代でFMラジオの放送の録音のカセットテープもあり、ディスカウさんに合わせて歌ったりして・・・・彼の声を真似して一人で歌ってみたり・・・本当に大好きな歌声でした。
その内楽譜を買ってきてピアノを弾いて歌ったり・・・
今も歌ってみたい衝動にかられる(笑)
懐かしい。。。。ありがとうございました♪
AKI |  2014.08.16(土) 11:50 |  URL |  【コメント編集】

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