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【ヒッチコック米時代】 2012.04.15 (Sun)

『闇の逃避行』 『マダガスカルの冒険』 ('44英)

(ヒッチコック全作品) 
30.5.短篇集
『ヒッチコック短篇集』

 ≪感想≫
 どちらも各30分の中に詰め込みすぎていて、よく分からなかった。(フランス語なのでなおさら)
 味方の連合国側の失策や裏切りなども描いており、戦意高揚の宣伝<プロパガンダ>にならなかったというのも分かる気がします。製作の'44年時はすでに敵国ドイツの退潮が始まっており、声高に叫ぶよりついつい好きな方向に走ってしまった、という感じ。
 もともとヒッチは戦前ドイツの撮影所≪UFA (ウーファ)≫で多くの事を学んでおり、単純に正・邪に分けられないいくらかのシンパシーがあったのではないでしょうか。

 『闇の逃避行』 は、同じシーンが繰り返される2度目は違った視点が加えられている・・・、という 『羅生門』 スタイルが凝っていた。(そこが煩雑でもあった。)
 『マダガスカルの冒険』 は、思い出ばなし形式なので緊張感に欠けた。



 A・ヒッチコック監督番外作 『闇の逃避行<ボン・ボヤージュ>』 『マダガスカルの冒険』 (1944英)

 出演/ジョン・ブライス (英空軍軍曹ジョン)

     ポール・クラルス (俳優ポール)
     ポール・ボニファス (警察署長)
     ポーレット・プレニー (イヴォンヌ)
     ・・・ほか在英亡命フランス人劇団 「モリエール・プレイヤーズ」

 ≪あらすじ≫
 『闇の逃避行<ボン・ボヤージュ>』
 若いイギリス兵が、レジスタンスの手引きでナチ占領下のフランスから脱出した。しかし彼に同行したポーランド将校はゲシュタポのスパイだったと分かり、レジスタンスの地下組織網が丸裸にされてしまった。その逃避行の記憶をたどるうち、彼の気付かなかった事実が次々と明かされていく。

  『マダガスカルの冒険』
 ある芝居前の楽屋・・・。マダガスカル帰りの役者が、かいらい政権派の警察署長の妨害に遭いながら、レジスタンスとして闘った日々を語りだす。


 ≪解説≫
 ヒッチがイギリス情報省の依頼で製作した、戦意高揚・フランス抵抗運動支援のための短編2作。(通常、監督全53作品の中に数えない)。 全編フランス語で描かれ、ヒッチとの対談本でおなじみF・トリュフォー監督も、戦中に 『闇の逃避行』 を観たそうだ。
 ただし 『マダガスカルの冒険』 のほうはヴィシー傀儡政権とレジスタンス勢力、フランス内部の分裂をあつかっていたため、当時公開されることはなかった。

 戦後、このときヒッチに依頼した情報省映画部長シドニー・バーンスタインと 「トランス・アトランティック・ピクチャーズ」 社を設立、D・O・セルズニックから独立することになる。(・・・が、『ロープ』 『山羊座のもとに』 の連敗であっさり倒産。)



 『BON VOYAGE』 『AVENTURE MALGACHE』

 監督/アルフレッド・ヒッチコック
 脚本/J・O・C・オートン、アンガス・マクフェイル
      ジュール・フランソワ・クレルモン
 撮影/ギュンター・クランプ
 音楽/ベンジャミン・フランケル

 イギリス情報省 26分、32分

 
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