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【京都・奈良&和ふう】 2012.03.28 (Wed)

ふくさの色

 
 お茶の席などで使う 「ふくさ」 を新調しようとお店に行きました。

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萌黄色 (font color=#82ae46)


 第一印象は、春らしく若々しい 「萌黄(もえぎ)色」。
 控えめなやわらかさがあっていいなあ、と決めかけていたのですが、お店の人と話すうち、緑色は弔事用なのだと知りました。
 「そんなに気にしなくてもいい」 とのことですが、そう言われたら気にするものだ。
 仕方なく却下。

 そこで次に目が止まったのは、さびた風合いが渋くて大人っぽい・・・


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青鈍色 (font color=#2B3236)


 ・・・でも 「青鈍(あおにび)色」 と分かって、これもパス。
 かの 『源氏物語』 で、妻の葵上を亡くした光源氏と六条御息所の間でやり取りされた手紙の色―― 。明治以降に黒色が定着するまで長く 「喪」 の色とされたのが、この 「あおにび色」 です。
 ぼくが知る 「青鈍」 はもっと淡く緑がかっていたのに。 縁起の悪い名前を知ってしまったのが運のつき。 後ろ髪をひかれながら次の色へ・・・。

 これならどうだ、灰色がかった青みが上品な 「藍鉄(あいてつ)色」。

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藍鉄色 (font color=#393f4c)


 落ち着いた色の厚みを出すため、藍色に鉄を混ぜたことがそのまま名前になった、比較的新しい色らしい。
 これで決まりかな・・・?


 ・・・気がつけば、どんどん渋い方向に。もともと色彩のセンスがあるわけではないので、はっきり言って違いがよう分からん。同じ名前でも染め方によって濃淡があるので、突き詰めるにも限界があります。

 1分1秒の光が織りなす、奥ゆかしきいたずら。
 すっかり出口を見失った、めくるめく色の迷宮。

 色のない都会の風に八つ当たりしながら、この日はスゴスゴ手ぶらで退散しました。
 

【続き・・・】

 

 「青鈍(あおにび)色」 は、樹皮を使った草木染めに鉄媒染を重ねたものに、うすく藍色を加えたもの。
 古く平安時代から喪服や僧衣の色とされていたが、江戸時代には 「ねずみ色」 と名を変えて大流行。普段づかいの粋な色として、有名な 「利休鼠」 などさまざまなバリエーションを生んだ。 「藍ねず」 がこの青鈍色に似ているだろうか。


 
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