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【JAZZ】 2012.01.22 (Sun)

and, ジョン・コルトレーン

バグス&トレーン
トレーンとバグス

 ジャズ・サックス史上最大の巨人ジョン・コルトレーンは、他のいろんなジャズ・ジャイアントとの共演作を残しています。
 もともと下積みが長かったので、売れてからもサイドマンとしてあちこち顔を出していた。 勉強熱心な人だ。 また、人様の軒下を借りているので、奇をてらわず親しみやすい演奏が多い。 「はじめてのコルトレーン」 にもぴったりです。
 そこで、ぼくが知っている主な 「○○・アンド・コルトレーン」 作品を聴き比べてみました。

♪  ♪  ♪

 『セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン』 (1957)
 哲人モンクの下で学んだコルトレーンが、その師匠と肩を並べた事実上の出世作。
 ぼくはモンクの、あのトツトツとしたピアノがどうにも苦手です。ホント受けつけないんです。 ただ、後に 「シーツ・オブ・サウンド」 と呼ばれた音の洪水コルトレーンとは真逆の芸風に思っていたのですが、底辺でその哲学は通じ合っていたのかな、それくらいは感じました。
 ちなみに、あのタモリさんはぼくと逆の好み。大のモンク信者で、トレーンは 「はっきり言ってキライ」…だそうです。


 『ケニー・バレル&ジョン・コルトレーン』 (1958)
 バレル(guiter)やトミー・フラナガン(p)ら、気心の知れあった仲間たちと軽やかに飛ばす快作。
 ぼくは 「機会均等」 を旨とする 「インタープレイ」 演奏より、俺が俺がとバトルしあう方が好きなのですが、これはインタープレイの理想的な成功例でしょう。 リーダー2人だけではなく全員が主役。 飛び出せ青春。
 この中では下の 『バグス&トレーン』 と並んで一番好き。 気軽に日常のBGMにできるヘビローな愛聴盤です。


 『バグス&トレーン』 (1959)
 ヴァイブラフォン(鉄琴)の第一人者、「バグス」 ことミルト・ジャクソンとの華やかな共演。 (※上の写真)
 両雄の正面衝突は避けた様子で、これもバトルというよりスマートに仕上がっていますが、演奏はスリリングでスピーディ。 ミルトのヴァイブはクリアーに冴えているし、トレーンも力強く自信に満ちている。 だからこそ、もっと両雄のカラミが聴きたかった。
 1959年は、歴史的名作 『カインド・オブ・ブルー (M・デイヴィス)』 と 『ジャイアント・ステップス』 の年。 コルトレーン版 「傑作の森」 時代の充実した一枚です。


 『デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン』 (1962)
 まさか、生ける伝説エリントンともやってたんですね。この名前が並ぶこと自体が想像できない。
 カルテット編成の中で、老エリントンはブルージーなソロ・ピアノ。日進月歩のジャズ界の最先端ではなくなったけど、黄金のビッグバンド時代とはまた違った味わいがあります。
 コルトレーンほか若手たちは、そんな大先生にあわせた温かい雰囲気。 企画モノと言えばそれまでですが、ファンへのごほうび感にあふれた佳品です。


 『ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン』 (1962)
 コルトレーンは年々、芸術的・哲学的な音作りにのめりこんでいく一方で、同'62年の人気作 『バラード』 など親しみやすい作品も数多く残しています。
 ボーカルのハートマンが中尾彬みたいな甘い重低音でささやく本作は、ジャズ・ビギナーも聴きやすい一枚。コルトレーンも正統派な演奏でとても分かりやすい。
 この頃になると、コルトレーンの方が名前が先になってますね。

♪  ♪  ♪

 ・・・ほか、兄貴分のマイルス・デイヴィスとも連名でやっているのですが、あれこれあるので省略しました。
 こうして見ると、相手に合わせる謙虚でおとなしい性格のトレーンですが、その兄貴マイルスの 『いつか王子様が ('61)』 の客演では、バリバリと最先端モードでぶっ放して、マイルスたちを置いてけぼりにしています。
 きっと、怒らせるとコワいタイプだったんだろうなあ。

 
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