【京都・奈良&和ふう】 2011.11.22 (Tue)
京の秋は遠くになりにけり

詩仙堂
(ちなみに夏と言っても冬と言っても京都です。)
しかし世の中には 「秋休み」 というものがないので、京都の秋はずいぶんご無沙汰したままです。
紅葉の庭で有名な詩仙堂や高台寺は、今ようやく見ごろでしょうか。
どちらも映画のスクリーンのように、鴨居や柱で景色を切り取ってみるとスタイリッシュ。
紅葉の色彩や、植栽と石組の立体感がひときわ鮮やかに浮かび上がります。
ただし上座から眺めないとそうはいかない訳で、たいてい縁側しか座らせてもらえないのが歯がゆい。
ベストポジションを求めて、書院の隅っこに立ったまま眺めたものでした。
検索 「古葉監督 半分」。
たとえば、嵐山のような大自然の紅葉はもちろん壮観ですが、こういう直線的な人工美との
コラボレーションも目からうろこ。
自然と共存するとされている日本庭園の中にも、鋭くモダンな切り口は数知れず。
ただ自然にかしずいてこれを絶対とするだけではなく、人間の作為も積極的に受容しているという
事なんでしょう。
ほか、秀吉の肖像画で有名な高台寺。
小さな茶室でお茶をいただいた事があるのですが、今も一般に開放しているのかな?
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