【ヒッチコック米時代】 2011.09.20 (Tue)
『マーニー (1964米)』

≪感想≫
ほとんど主役ふたりだけのやり取りなので、途中で退屈してしまう。ティッピは謎めいた妖婦というより、前作 『鳥』 のような等身大タイプ。 グレース・ケリーではないので、独力で2時間もたせるのは苦しい。 ヒロインの母親役も、どっしり存在感のある人がよかった (前作ジェシカ・タンディとか)。
A・ヒッチコック監督第49作 『マーニー (1964米)』
出演/ティッピ・ヘドレン (マーニー・エドガー)
ショーン・コネリー (マーク・ラトランド)
ダイアン・ベーカー (マークの義妹リル)
ルイーズ・ラサム (マーニーの母)
≪あらすじ≫
会社を渡り歩いては盗みをはたらく美女マーニー。そんな彼女を雇った社長マークは、彼女が泥棒であることに気づいていた。やがてふたりは結ばれるが、マーニーは忌まわしき心の傷を抱えていた。
≪見どころ≫
幼少期の“トラウマ”を抱えた妖婦の物語だが、ヒッチの思い入れ先行で観客に受け入れられず失敗。
ヒッチがバーグマン~G・ケリーに続く 「恋人」 として選んだT・ヘドレンが美しい。 女優を美しく撮ることにかけては映画史上でも指折りのヒッチ。 良くも悪くも公私混同して、自身の趣味嗜好を存分にフィルムに焼きつけている。
もともとはモナコ公妃グレース・ケリーの女優復帰作として計画されていたが、夫君レーニエ公やモナコ国民の反対により実現はならなかった。
≪裏話≫
ヒッチは自らCMモデルから発掘したティッピにしつこく言い寄るが、突っぱねられた腹いせに口も利かなくなるほど関係が冷え込んだらしい。そういうパワハラ・セクハラは良くないよ、ヒッチさん。
≪ヒッチはここだ!≫
序盤5分、ヒロインと入れ違いにホテルの一室から出てくる。しかもこちらをにらむ。
『MARNIE』
監督・製作/アルフレッド・ヒッチコック
脚本/ジェイ・ブレッソン・アレン
原作/ウィンストン・グレアム
撮影/ロバート・バークス
音楽/バーナード・ハーマン
ユニヴァーサル 128分
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