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【『ガラスの仮面』全巻】 2020.05.11 (Mon)

ガラスの仮面第23巻≪伝説のオーディション『毒』≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第23巻 ≪冬の星座(1)≫
 コミックス表紙は速水真澄が初登場*。本編にはほとんど登場しないが、急に温和になり 「恋をしている」 との噂が立つ。(*たぶん、公式サイトのキャンペーンでデーブ・スペクターさんがコスプレしたやつの原画――)
ガラスの仮面23巻 デーブ・スペクター
(――いい機会だから足してみた。)
 【課題1「毒」】

 舞台劇 『ふたりの王女』、姫川亜弓の相手役オーディション。
 第一次審査・課題1は、『毒』と題された短いセリフ回しの審査。 マヤ、台所のパントマイムを交え、リアルな殺意をみなぎらせたひとつの芝居に仕立てあげてみせる。
 「毒…!」「わたしの切り札…!」


 オーディション内の即興演技という設定ながら、迫力あるマンガ演出とマヤの天才ぶりで、独立した作品として人気の高い『毒』
 『ガラかめ』 は後年になるほど劇中劇の 「セリフ語り」 や周囲の 「解説」 がくどくなっていくが、これは絶妙の配合で 「エンターテインメント」 に徹しているのだからおもしろいに決まってる! 作者も人の子、どうしても劇中劇の筋を語りつくさないと気が済まなくなったのだろうが、本番の 『ふたりの王女』 のマンガ演出より、この短い寸劇のほうがおもしろいのだから皮肉です。



 【課題2「キッスは目にして」】

 課題 「音楽~キッスは目にして」。1981年のヒット曲 (歌 ザ・ヴィーナス) に合わせた即興表現。
 ダンスや歌の経験にとぼしいマヤ、かわりに 「壁のペンキ塗り」 のパントマイムを披露。 候補生江川ルリ、緊張するオーディションの場でさえ 「観る人を楽しませたい」 というマヤのプロ意識に驚嘆する。
 マヤ、第一次審査に 「全員一致で文句なく」「すごい差」 でトップ通過。


 歌に合わせて踊る候補生たち。雪村みちる「イエーイ!」 は 「キャイ~ン」。



 【課題3「感動を生む」】

 第二次審査・課題「感動を生む」。レストランを舞台に自由演技。(マヤ 「いくらでも演れるわ!」

 1番・江川ルリ、失恋した女の演技
 2番・マヤ、少年のかくれんぼ
 3番・雪村みちる、清水健太郎のヒット曲 『失恋レストラン』 を歌う (「のってない…! みんなしらけているわ…!」
 4番・マヤ、支配人を真似るパントマイム
 (ほか、「死を前にした少女の最期のディナー」 「支配人の後釜を狙うボーイ」 「未来都市のロボットの客」 など、マヤは計7回演じたと後日譚)


 隠れた迷場面? 雪村みちるのドン引きシーンは笑うに笑えず身につまされた。ブルブル・・・。 本巻はマヤの天才が爆発して人気の名エピソードだが、陰の助演女優賞は彼女だ・・・!?



 【北島マヤ、圧勝・・・!】

 マヤ、「感動を生む」 の課題演技に三たび立候補。その尽きぬ表現力に気押される一同。 偶然通りがかった月影、マヤの才能を信じて早々と去っていく(「なにしろあの子は千の仮面をもっているのだから…」)。
 演出家 「きみたちはよくみておくんだな。あの子のやることを…!」 「それにしてもこれほど才能の差があるとはな…」 みどり 「ママ、わたしもう棄権してもいいでしょう…?」 ルリ 「敗北だわ 完全に…」
 第3次審査を待たずして、北島マヤ、圧勝・・・。

 マヤ 「あたしお芝居が好き…!」


 苦難を克服して勝利へ・・・。芸能界追放から幾年月、ベートーヴェンを地でいく圧倒的なボロ勝ちが痛快!痛快! やんややんや。



 【前代未聞のミス・キャスト!?】

 亜弓 「マヤ…! あの子が出てきた…!」 マヤ 「決定した…! あたしがもうひとりの王女…!」
 幾多の挫折と試練を乗り越え、ついに亜弓に追いついたマヤ。この宿命のライバル同士の競演による舞台劇 『ふたりの王女』(作者オリジナル)がいよいよ始動する。

 (あらすじ・・・ある北欧の小国。宮殿の中で蝶よ花よと育てられた美しき王女アルディスと、謀反人の子として暗い牢獄で育った王女オリゲルドの、王位継承をめぐる壮大な愛憎劇。)

 亜弓 「演(や)れるわ…! わたしはアルディスを演れる…!」 マヤ 「できそう…! あたしオリゲルドを演れそう」
 ・・・しかし皇太后役・月影の提案で、花のような王女アルディスにマヤが、過酷な運命に生きる王女オリゲルドに亜弓がキャスティングされる。
 亜弓 「わたしがオリゲルドを…?」 マヤ 「あたしがアルディス…!」 記者 「ミス・キャストだこれは…!」


 月影先生・・・いやさ美内すずえ先生は、ほんとおもしろいこと考えるなあ・・・!
 次巻へつづく・・・!

 
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