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【『ガラスの仮面』全巻】 2020.03.30 (Mon)

ガラスの仮面第21巻≪『真夏の夜の夢』(1)≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第21巻 ≪100万の虹(4)≫

ガラスの仮面~マヤ(白目・光)

 【「妖精パック」の特訓】

 マヤがいない間も「劇団つきかげ」や「一角獣」の仲間たちは活躍していた。地下劇場 「つきかげ ぷらす 一角獣」 公演 『フランケンシュタインの初恋』 は大盛況のうちに千秋楽。

 次の演目はシェイクスピアの喜劇 『真夏の夜の夢』。ようやく謹慎処分を解かれたマヤ、物語のキーマン 「妖精パック」 の役を得る。
 大手劇場のアテネ座からは門前払いを食らうが、マヤのアイディアで公園の野外ステージでの上演が決定。
 マヤ、妖精の身軽な動きを身に付けるため、四方からのボールをよける猛特訓。


 魔球でも開発しそうなマヤの特訓風景。いいぞ、なんでもやってくれ! 役作りのための猛特訓は、『奇跡の人 (第10巻)』 あたりがピークだと思っているので、もうインパクトだけ大きい感じ。
 一方で、小劇団がさらなる大舞台へステップアップしていく戦略やプロセスの筋道は簡潔だがとてもうまい。作者も当時そろそろ30代、少女マヤ個人の成長だけではない、周辺の大人の世界にも存分に触れはじめていく。



 【今週のみなさん】

 再起したマヤを見守る真澄や亜弓たち・・・。

 ≪今週の桜小路くん≫
 「劇団オンディーヌ」 期待の新星として成長。マヤを捨てた里美茂をなじる。

 ≪今週の真澄さま≫
 「つきかげ ぷらす 一角獣」 の面々に、宣伝や運営のコツをアドバイス。
 マヤとふたりで公園のボートに乗る。マヤ、真澄への憎しみが薄れかけている自分自身に戸惑う。真澄もまた、「紫のバラのひと」 の正体を明かしかける (真澄 「そのひとが たとえば もしも…」)。

 ≪今週の月影先生≫
 マヤの謹慎を解いて妖精パックの特訓を課すも、病状悪化のためしばし静養。
 「やりなさい、マヤ…!」 「もっと時間がほしい…!」 (←あきれるほどありますよ、先生。)

 ≪今週の「紫のバラのひと」≫
 『真夏~』 開演前、聖唐人が 「紫のバラ」 を届ける。かの人が来場することを知り、勇気づけられるマヤ。
 マヤ、開演時の前口上で、観客席に「紫のバラ」を投げ入れる。(マヤ「今のはあたしからあなたへのメッセージです。感謝をこめて…!」 真澄「マヤ…」
 (次巻)終演後、かの人に会えず失意のマヤを真澄がねぎらう (「上達したな、チビちゃん…」)。


 桜小路、マヤへの想いを断ち切って芝居に専念する男の表情。
 そろそろ 「真澄=実はいい人」 路線へ。



 【『真夏の夜の夢』 開演!】

 大手のアテネ座と 「観客1日500人を3日間」 の賭けをした劇団員たち、駅前で派手な宣伝パフォーマンス。真澄の根回しでマスコミからも注目を浴びる。
 ・・・果たして初日、総観客数1400人あまり! 大いに盛り上がる奇想天外な舞台。そしていよいよマヤの出番・・・!

 『真夏の夜の夢』 あらすじ・・・アテネ郊外の森に、それぞれ問題を抱える人間・妖精の恋人たちが集まる。ところが妖精パックのいたずらと勘違いで、それぞれの恋はさらに複雑な方向に・・・!?


 「 I 公園」 とは東京武蔵野市吉祥寺の 「井の頭公園」 「サンロード商店街」。若者文化の街・吉祥寺は作者も長いあいだ仕事場にしていたらしい。
 巻末、その美内すずえ先生のプロフィールや日常を紹介するコーナー。男性的なしっかりと角ばった達筆。「2月20日生まれ」 は長嶋、猪木、志村けん・・・そうそうたるスターと一緒だ。超常現象ものがお好きらしい。

 
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