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【画像一覧】 2019.08.31 (Sat)

2019年8月の画像一覧

≪2019年8月の画像一覧≫

『ひろしま(1953)』
忘れられた原爆映画 『ひろしま(1953)』


ガラスの仮面10巻
ガラスの仮面第10巻≪『奇跡の人』オーディション≫


『China Hour~あなたの知らない中国』
海外テレビ 『CHINA HOUR~あなたの知らない中国』


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お盆に捧げる詩<うた>


ガラスの仮面~マヤ(白目・光)
ガラスの仮面第9巻≪人形の涙~マヤと亜弓共演≫

 
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【日本映画】 2019.08.27 (Tue)

忘れられた原爆映画 『ひろしま(1953)』

『ひろしま(1953)』
(ソフト化されていないのでWikipedia内のスチール写真を拝借)

 この夏、NHKが特集していた映画 『ひろしま(1953)』。原爆の惨禍とその前後を描く、被爆からわずか8年後の作品。
 こんな映画があったなんて、不覚にもこのたび初めて知りました。ぜひ再放送してほしい。

 のべ9万人近い市民が参加したという人、人、人の映像力! それぞれの記憶と誓いを背負った人の波のうねりに圧倒。
 焼け野原を幽鬼の如くさまよう人の列、救護所の一面を埋め尽くす人の阿鼻叫喚・・・。崩落したコンクリートの建物も、当時はまだ原爆ドーム以外にも残されていた。かなた遠景まで広がる地獄絵図は、これまでなかなか真実を再現しきれなかった 「原爆映画」 の歴史を覆すだけの迫力がありました。

 ――ただし目を剥き体を揺するプロの俳優陣は演技が過剰 (重傷・大やけどを負ったらなるべく体が動かないよう、触れないよう幽霊のように歩くという)。始終かぶさる女声コーラスもお涙頂戴で鼻につく。
 死者が立ち上がるラストシーンも作為が過ぎる。制作にかける強い思いと意気込みは文句なく立派だが、肝心のプロの演出・演技のせいで、この被爆の場面は衝撃が半減した。


 ――被爆前後の物語パートも教示に富んでいました。
 『君が代』を歌いながら力尽き川に流されていく女学生たち。瓦礫の下で「軍人勅諭」を暗誦する少年。焼け出されて食うに食えない人の列の横で、なおも市民に奉国を強いる軍人の空疎な演説・・・。
 軍国主義と一体化した “平凡な” 市民生活。その洗脳と受容の根の深さには心底ぞっとさせられた。

 ラストは、被爆者の遺骨をアメリカに売って日銭を稼ぐ原爆孤児の青年。朝鮮戦争で使う爆弾工場で働くよりはましだという青年の叫びからは、「再軍備」 「逆コース」 の時代への恐怖と怒りが突き刺さりました。


 映画は日教組が企画したものを、映画界の有志が製作。
 大手映画会社は建前上 「アメリカに配慮して」 全国公開に二の足を踏み、そのまま埋もれて忘れ去られたというが、本音は戦争を否定されては困る日本人そのものの都合と利害によるのだろう。
 被爆・敗戦したそばから歴史を忘れ、被害者を口汚くなじる行為は今日まで連綿と続いている。従軍慰安婦像すら展示させない日本人に、戦争被害を語る説得力はあるのか。原爆も虐殺も性被害も、人類共通の悲劇として共感・共有できないこの国の現実に、もはや国単位でなく“横”の市民のつながりの重要性を感じました。


 『ひろしま(1953)』
 監督/関川秀雄
 出演/「…一般市民 延八万九千五百余人」
     岡田英次、月丘夢路、加藤嘉、山田五十鈴ほか


 
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【『ガラスの仮面』全巻】 2019.08.20 (Tue)

ガラスの仮面第10巻≪『奇跡の人』オーディション≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第10巻 ≪炎のエチュード(1)≫
 コミックス表紙はマヤと亜弓。髪をかきあげるマヤが悩ましい~。(どうかしてるぞ、おれともあろ…)

ガラスの仮面10巻

 【別荘での特訓】

 来たるオーディションに向け、『奇跡の人』 ヘレン・ケラーの役作りにはげむ候補者たち。亜弓は養護施設に入り、金谷英美は特別チームを組んで綿密な研究を…。そしてマヤは「紫のバラのひと」の計らいで長野の別荘を貸しきることに。管理人夫婦も驚く壮絶な特訓風景。
 目隠しの生活を続けるマヤの前に、真澄が現れる。あこがれの「紫のバラのひと」に思いの丈をぶつけるマヤと、そっと抱きしめ無言で立ち去る真澄。このときマヤへの恋が芽生え始める。 (「どうかしてるぞ速水真澄。相手は10いくつも年下の少女だぞ。おれともあろう者が…!」


 マヤはもちろん亜弓まで、これまでの「熱血スポ根」描写の集大成のような猛特訓シーンの連続。後にインフレ化していく猛特訓描写は、このあたりが実質的なピークか。
 しかしそこは少女マンガ。マヤ、ついに「紫のバラのひと」と対面! 前巻の「真澄の車中に紫バラ事件」から小出し小出しにされて、女の子読者はもうたまらんだろう。そして、マヤに恋した真澄の定番ゼリフ 「おれともあろうものが!」 初登場! もうたまらん。(なお、「どうかしてるぞ」 「~ともあろうものが」 などのセリフは、真島良や夏江梨子ら『嵐が丘』組にその原型あり。)

 …ストーリーの面白さは加速する反面、絵が不安定に。パーティの女性などは顔と体のバランスが合っていない。一部の巨匠漫画家は顔や瞳だけしか描かないという話だが、本作ではどうか (ハードな雑誌連載、それならそれでもいい。悪いわけではない)



 【オーディション本番】

 オーディション本番。 選ぶ側と選ばれる側、母娘の情を捨てて冷たくすれ違う姫川歌子と亜弓。(記者「芸の上では他人だというのか…」 「なんて母子だ…」

 まずは「ヘレンとしておもちゃで遊ぶ演技」の試験。
金谷・・・「全部のおもちゃをつかって遊ぼうというのか」「退屈させない」「舞台ばえするダイナミックな演技」
亜弓・・・ひたすら爪をはじくだけ。飛んできたボールをまともに顔に受ける。
マヤ・・・いきなり寝る。手に触れた台本を破る。本物のヘレンならおもちゃを知らないはず――
     ――「姫川亜弓といいこの少女といい、たしかに非凡だ…」

 「ヘレンとしての食事」
金谷・・・熱いラーメンも手づかみで。
マヤ・・・においをかいで犬食い。
亜弓・・・カレーライスを吐き出す (「からいと思わなかった」)。

 「母を捜すヘレン」
金谷・・・全身を使ったダイナミックな演技。
亜弓・・・逆さに抱いた人形を用いての巧みな心理表現。 
マヤ・・・(次11巻)実母の面影を重ね合わせた、思わず目を引く表情。


 …ここまで亜弓と金谷が断然リード。自分が作者だったら主人公マヤに勝たせるのか、それともライバル亜弓に勝たせるのか、わくわくしながら次巻に思いをはせた。
 マヤの逆転勝利は、果たして…!?

 
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【エンタメ&テレビ】 2019.08.14 (Wed)

海外テレビ 『CHINA HOUR~あなたの知らない中国』

『China Hour~あなたの知らない中国』


BSでやっている 『CHINA HOUR~あなたの知らない中国』 というテレビ番組が力作。

無料の 「BS12<トゥエルビ>」 で、木曜夜8時。制作は国営の中国中央電視台。


カンフー、お茶、京劇・・・、

中国四千年が育んだ伝統文化とその歴史を、最新の映像技術を駆使して紹介。


美しい映像、綿密な取材、しっかりと重厚な番組構成と演出、そして諸処にあふれる知的な詩情・・・。

日本の番組と比べると、注ぎ込まれる制作費や才能・労力がまるっきりケタが違うのが分かります。

広く世界市場を意識しているのだろう、その高いクオリティ。

彼らの眼中に映るライバルはもはや「ハリウッド」だけなんだろう。


一方で、前回までのシリーズ 『京劇』 のように、共産党政権下の“現代史”を描けない、描ききれない

歯がゆさ、足りなさも大いに感じた (そのへんは日本にも似る)


あす木曜8時から始まる新シリーズは 「食」 についてだそうです。(ていうか再放送らしい。)

この時期、野球中継でしばしば放送休止されるのが残念ですが、ぜひご一見あれ。

 
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【★特別企画★】 2019.08.08 (Thu)

お盆に捧げる詩<うた>

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  学生時代につくったポエムです。聴いてください。(1、2、スリー、ホー)



  『お盆に捧げる詩 <うた>』

  年に一度やるかどうかの ささやかなイベント
  向かう電車は本籍地行き
  見た目のシワは5年前とたいして変わらない
  爺ちゃん婆ちゃん そして魑魅魍魎の桃源郷

  紫外線とヤブカの攻撃に耐えながら
  けもの道と化した山の中
  うつむきがちに川口浩のごとく進む
  バケツとホウキ そして菊の花を手にして

  大脳辺縁系まで
  眩むやうな線香のかほり
  だけど
  わたしはそんなお盆が大好き
  なのになぜ お盆の詩はないのでしょう
  だからわたしが お盆に詩を捧げましょう


  そして人は このとき仕事の手を止める
  高速は自動車の数珠つなぎ
  高い料金払って 丸一日大移動
  不便と不機嫌 それは不条理の集大成

  くそ暑い真っ最中
  今さら血縁一族の絆
  だけど
  わたしはそんなお盆が大好き
  なのになぜ お盆の詩はないのでしょう
  だからわたしが お盆に詩を捧げましょう

 

  メルシー。加藤登紀子さんに歌ってもらおうかと、勝手に考えております。

 (2013.8.17)
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【『ガラスの仮面』全巻】 2019.08.01 (Thu)

ガラスの仮面第9巻≪人形の涙~マヤと亜弓共演≫

 美内すずえ 『ガラスの仮面』 第9巻 「舞台あらし(3)」
 「舞台あらし」克服を経て 『奇跡の人』 編へと、橋渡しになる話題が盛りだくさん。
 マヤ、そろそろ一目置かれる存在に。

ガラスの仮面~マヤ(白目・光)

 【人形の涙】

 「つきかげ ぷらす 一角獣」 公演 『石の微笑』 (作者オリジナル)は、向かいの大劇場の客を奪うほどの大盛況。マヤは過酷な人形役を演じ続けている。
 マヤ、「ヒースクリフ」 真島良を振った罪悪感と、自分から離れていく桜小路さびしさ。さらに母の病と行方不明を知り、動揺のあまり舞台上で涙を見せてしまう (月影「仮面がはずれた…人形の仮面が…!」 青木麗 「(自分を押し殺さなければならない。) ガラスの仮面だな…」)。


 マヤ、初めて舞台上で失敗。月影からは(愛のムチで)謹慎処分を下されて後の破門の遠因となるが、観客からは「目が疲れたんじゃない?」で済んだこともあり、致命傷というほどでもない。むしろ母を想う心がいたましい。

 作中で「ガラスの仮面」という言葉が使われるのは、意外にもこの青木麗の言葉だけ。



 【マヤと亜弓の初共演!】

 行方不明の母を捜して街をさまようマヤ。劇場前で偶然真澄の目に留まり、亜弓も出演する舞台 『夢宴桜』(作者オリジナル) 中の代役に急きょ起用される。不義の子「千絵」役。
 たった45分間でセリフを覚え、役になりきるマヤ (真澄 「並の子じゃありませんよ…」 亜弓 「ばかね あの子がふつうの少女だと思ってるの?」)。しかしその才能に嫉妬した共演者のいやがらせで、間違った台本を渡されていた!

 マヤと亜弓が初共演。セリフも展開も分からない舞台上のマヤを亜弓が好リード。みごと手探りのアドリブでやりとげる。お互いの才能を恐れあうふたり。
 亜弓 「互角だったわ…内容をしっているということで、わたしはただ有利だったにすぎない…!」 マヤ 「あの人には勝てない…!」


 マヤと亜弓が初共演! 「舞台あらし」克服のための「相手に合わせる演技」が、図らずも亜弓を相手にして一応の成果を挙げる。
 ピンチのマヤを助けるため舞台に上がる亜弓がかっこいい! 互いの心理を読み合い勝ち負けを争う「対決」ものは山とあるが、同じ舞台・同じ理想のために技量と感情をぶつけ合うスリルは 『ガラかめ』 ならではの面白さ。あらためて「演劇マンガ」というジャンルの奥深さを思った。

 マヤ、この頃になると「舞台あらし」という異名と併せてそこそこ名の通った存在に。そして相変わらず次の芝居に入ると、それまでの苦悩をコロッと忘れる都合のいい性格(…しかしうらやましく思うのはなぜだ? 10いくつも年下の少女に、このおれとしたことが…!)
 亜弓、明治時代の令嬢役に合わせてロングのストレートヘア。以後「お姫さま縦ロール」が次第にゆるやかになり、少しずつ大人びていく (当時15歳)。



 【高校進学~真澄の車中に「紫のバラ」事件】

 マヤ、「紫のバラのひと」の支援で芸能活動が盛んな 「一ツ星学園」 に入学。初めは目立たないながら、「北島マヤ」の名が挙がると周囲がざわめく。
 演劇部の実力派・金谷英美登場。綿密な研究と迫力ある演技でヘレン役候補に。(「わしゃ鬼婆になったんじゃあ!」

 今週の「紫のバラのひと」・・・
 『夢宴桜』 代役出演のあと、マヤに高校進学の用具一式を贈る (手紙 「あれは代役なのですか? にしてはとても千絵役をつかんでいたと思います」)。
 一ツ星学園を訪問した真澄、教室のマヤに「紫のバラ」を贈る。送り主を追いかけるマヤ、真澄の車中に「紫のバラ」を発見! 真澄、「同乗した女優の花束」とごまかす。


 …そして、水城秘書が 「真澄=紫のバラのひと」 に気付いている! (「また紫のバラでも贈ってはげまされたらどうですか?」
 マヤはまだ気付かんか!? (ついに正体がバレるのかとめちゃくちゃ興奮したけど、まさかこのあと40巻以上も引っ張るとは思わなかった。)



 【『奇跡の人』 始動】

 大都劇場のこけら落とし公演 『奇跡の人』 始動。サリバン先生役は亜弓の母・姫川歌子に、ヘレン・ケラー役はオーディションで選ぶことに。
 月影、あえてマヤに破門を宣告してヘレン役を勝ち取るよう仕向ける。一方の亜弓は、母歌子の七光りを嫌って家を出る。かくしてヘレン役をかけ、少女たちの熾烈なオーディションが始まる…!


 本巻の最終話では、マヤの回想という形で第1話からの経緯がごく簡単に説明される (父は故人と明言)。次の 『奇跡の人』 編に向けての総決算といえよう。

 
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