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【アカデミー賞全作品】 2017.01.20 (Fri)

『ミリオンダラー・ベイビー (2004米)』

第77回アカデミー作品賞~~Make my day、クリント

77 ミリオンダラー・ベイビー

 ≪感想 (※ラストに少し言及)≫
 ボクシングものとしては語りつくされた題材にやりつくされたキャラクター。悲劇的な結末は予想できたのだが、転換点となるアクシデント以降は意外な展開の連続。
 ただしほとんど心に響かなかった。74歳監督の老人目線ばかりで、「30女」 の焦燥感や諦念が伝わらない。ヒロインに感情移入させる内面の掘り下げが足りないので、ただ「かわいそうにねぇ」で終わった。どこかの誰かが「不幸の押し売り」と評していたが、なるほどその通りだ。
 (だからラストの決断も、主人公の勝手な思い込みでおセンチに「逃げた」だけに見える。政治・宗教は関係ない。)
 人望のあるビッグネームが作ったシリアス極まる物語なので、こういう賞獲りには強いのだろう。

 オスカー度/★☆☆
    満足度/★☆☆



 『ミリオンダラー・ベイビー (2004米)』

 監督/クリント・イーストウッド
 主演/クリント・イーストウッド (フランキー)
      ヒラリー・スワンク (マギー・フィッツジェラルド)
      モーガン・フリーマン (“スクラップ”エディ)

 ≪あらすじ≫
 昔かたぎの老ボクシング・トレーナー、フランキーのもとに、三十路を過ぎたマギーという女が弟子入りを志願してくる。はじめは「女ボクサーなど」と門前払いにするフランキーだったが、劣悪な境遇から脱するため、ボクシングに人生最後の望みを賭けるマギーの熱意に折れる。
 こうしてフランキーの指導の下で才能を開花させ、連勝街道を走るマギーだったが・・・。

 ≪解説≫
 女性ボクサーと老トレーナーの絆とその悲劇。
 作中で扱われる「尊厳死」は、その賛否をめぐって大きな物議をかもした。(政治・宗教面からの反発はもちろん、それ以前に思想そのものがない描き方にも。)



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、監督、主演女優(H・スワンク)、助演男優賞(M・フリーマン)の計4部門受賞。(候補7部門中)
 (他の作品賞候補 『アビエイター』 『ネバーランド』 『Ray/レイ』 『サイドウェイ』)

 この年も本命不在、芸術面でも娯楽・興行面でもインパクトに欠けた。
 イーストウッドは 『許されざる者('92)』 に続く作品・監督W受賞。74歳の監督賞は史上最高齢記録。スワンクも 『ボーイズ・ドント・クライ('99)』 に続く2度目の主演女優賞。



 『MILLION DOLLAR BABY』

 製作/クリント・イーストウッド、ポール・ハギス、トム・ローゼンバーグ、アルバート・S・ルディ
 監督/クリント・イーストウッド
 脚本/ポール・ハギス
 原作/F・X・トゥール
 撮影/トム・シュテルン
 音楽/クリント・イーストウッド

 マルパソ、ルディ、モーガン/132分
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